また騙されに行くのか。日中関係改善に小躍りする日本企業の無知

kitano20181030
 

10月26日、安倍首相は訪中に日本企業関係者を同行させ、中国企業と約3,000億円、500件の商談を成立させたとの報道がありました。これを受け、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、貿易戦争でアメリカから中国へ発動されている関税制裁が日本に及ぶ可能性がある時期に、日中企業の友好接近を図った安倍外交の真意を探っています。

日中友好、安倍総理がしたのは民主党政権の尻ぬぐい

皆さんご存知のように、安倍総理が中国を訪問しました。おおいに歓迎されたようです。

安倍首相が習近平主席と会談、日中新時代へ「競争から協調へ」など新3原則確認 李首相には「人権状況注視」言及

産経新聞 10/26(金)20:37配信

 

【北京=原川貴郎】中国を公式訪問中の安倍晋三首相は26日、習近平国家主席と北京市の釣魚台国賓館で会談し、新たな日中関係の構築に向け「競争から協調へ」「脅威ではなくパートナー」「自由で公正な貿易体制の発展」とする3つの新たな原則を確認した。

米中貿易戦争が盛り上がってきた。もはや貿易戦争ではなく、「覇権争奪戦」に転化している。それで、「中国に接近するのはまずいんじゃないか!?」と感じる人は多いでしょう。私もそう思います。しかし、「程度の問題」ですね。

  • アメリカ >>>>> 中国

という基本を忘れなければ、「こんにちは!」「さようなら!」程度に仲良くしておいたほうがいいです。というのは、仲が良ければ、中国が尖閣に侵攻する確率が減りますから。

日中関係。ここ10年を振り返ると、よかった時が2回ありました。今と2009年です。しかし、民主党が政権をとった09年と、今の日中友好は全然次元が違うということを知っておく必要があります。

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