また騙されに行くのか。日中関係改善に小躍りする日本企業の無知

 

安倍総理の尻ぬぐい

尖閣国有化に激怒した中国。「日本壊滅戦略」を練り上げました。そして2012年11月、モスクワで「反日統一共同戦線戦略」が提案された。相手は、ロシア、韓国です。この戦略の骨子は、

  • 中国、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」をつくろう
  • 中ロ韓で、日本の領土要求を断念させよう
  • 日本に断念すべき領土とは、北方4島、竹島、尖閣、【沖縄】である
  • 日本に【沖縄】の領有権はない!!!!!!!
  • 反日統一共同戦線には、【アメリカ】を引き入れなければならない

初めての読者さんの心は、「トンデモトンデモトンデモ~!」と絶叫していることでしょう。そんな人は、全日本国民必読の完全証拠をいますぐご確認ください。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

中国の戦略は、アメリカ、ロシア、韓国と日本を分断し、日本を孤立させ破滅させること。日本は、その逆の道を進むことで、この戦略を無力化させる必要があった。すなわち、

  • アメリカとの関係を修復する
  • ロシアとの関係を好転させる
  • 韓国と和解する

安倍総理は、まさにこれをしたのです。2015年3月AIIB事件が起こり、アメリカは大いに孤立しました。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、イスラエル、オーストラリア、韓国などなどがアメリカの制止を無視して、中国主導AIIBへの参加を決めた。しかし、日本は参加しませんでした。同年4月、安倍総理はアメリカ議会で「希望の同盟演説」を行った。これで、日米関係は劇的に改善されました。

2015年12月、いわゆる慰安婦合意で日韓関係は好転した。これ、当時も今も批判が絶えません。わかります。しかし、「中国の反日統一共同戦線戦略を無力化する」意味はありました。2016年12月プーチンが訪日日ロ関係は大いに改善された。これで、ひとまず安倍総理の「反日統一共同戦線無力化作戦」は成功しました。

中国は、アメリカ、ロシア、韓国を味方につけて、日本を破滅させようと画策した。ところが、

  • アメリカは、日本ととても仲がいい
  • ロシアは、日本とまあまあ仲がいい
  • 韓国は、「告げ口外交」パククネ時代より、マシになった

というわけで、中国の戦略は停滞した。そこで中国は、日本との和解を模索するようになった。2018年になると米中貿易戦争がはじまった。中国は日本にすり寄るようになってきました。日中関係は好転しています。しかし、その質は09年とはまったく違います

09年は、中国(宗主国)、日本(属国)の関係だった。ところが今、日本、中国は対等の関係で、むしろ中国の方が立場が弱い。同じ「良好な関係」でも日本の立場は強く、何も妥協する必要はないのです。これは、安倍総理が5年かけてパワーバランスを日本有利にかえてきた成果です。

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