また騙されに行くのか。日中関係改善に小躍りする日本企業の無知

 

民主党がアメリカ、中国との関係を破壊した

08年、アメリカ発「100年に一度の大不況」が起こりました。この時、中国の高成長は止まらなかった。08年のGDP成長率は9.6%、09年9.2%、10年10.61%、11年9.5%。それで、世界中の人たちが「アメリカの時代は終わって中国の時代がくる!」と思った。

日本では09年、親米自民党政権が終わり、親中民主党政権が誕生しました。「トラストミー」鳩山さんはアメリカとの関係を破壊した。一方で、小沢一郎さんは、北京に行き「私は、人民解放軍の野戦軍司令官である!!!!!」と宣言しました(本当の話です。信じられない人は調べてみてください)。これは、小沢さんの「日本は中国の属国になります!!!」宣言でした。

幸い小鳩政権は短期間で崩壊した。次の菅さんは、反省してアメリカにすり寄り始めた。「おい!属国宣言はウソだったのか!」。激怒した中国は10年、「中国漁船衝突事件」を起こします。私は概して戦うことに反対です。しかしこの時日本政府には、「中国が悪い証拠ビデオ」があった。これを全世界のメディアに公開し、ガンガン中国を非難すべきでした。そして、「中国が尖閣の領有権を主張しはじめたのは1970年代からだ。まったく泥棒的要求だ!」と即座に表明すべきだった。ところが、中国を恐れた菅政権は、ビデオ公開をしなかった(後に、一色正春さんがYouTubeに公開しましたが)。

そうこうしているうちに中国は、「尖閣は、中国固有の領土であり、核心的利益である!!」と宣言した。それで世界中の国々が、「尖閣って日本領なのか、中国領なのか、よくわからな~~~い」となってしまった。菅政権の失敗で、日本の立場はとても悪くなりました。

次の野田さんは、2012年9月尖閣を国有化した。私は尖閣国有化を支持しますが、事実として日中関係は戦後最悪になった。こうして、民主党政権は09~12年という極めて短期間で、アメリカ中国との関係を破壊しつくしたのです。

哀れ、安倍総理は、民主党政権の「尻ぬぐい」をさせられる羽目になりました。

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