台湾の映画賞さえ台無しにする、中国・習政権の「言論弾圧」

 

中国人がこれほどまでに委縮しているのに、習近平はどんどん彼らを追い込んでいます。最近のエンタメニュースには、以下のようなものもあります。

中国メディアを管理する国家新聞出版広播総局(広電総局)が新たに打ち出した規定により、台湾・香港・マカオ出身のタレントが、中国のテレビ番組の司会から締め出される可能性が出てきた。聯合報が伝えた。

 

広電総局がこのほど、「境外人員」こと台湾・香港・マカオ出身のタレントがテレビ番組に出演する際の新たな管理規定を発表。この規定には、「基本的に境外人員をテレビ番組の司会に起用してはならない」との一文があり、番組を切りまわす役割りを「境外人員」には与えないことを示している。

 

さらに、もし「境外人員」が中国の番組に出演する場合は、必ずマッチしなければならない条件として、「中華人民共和国の国家統一、主権、領土を尊重し、国家の尊厳と栄誉と利益を尊重する」「中華民族の優秀な文化を広め、正しい意識で活力を拡散する」といった条件を挙げている。これは、中国の国家体制への忠誠を求めるものであり、もしこれをクリアできずに番組から姿を消した場合、そのタレントは有無を言わさず「香港独立派」「台湾独立派」のレッテルを貼られる事態も予想される。

人気バラエティー番組から香港や台湾人タレント消える?「韓流禁止令」に続き、当局が新たな規定―中国

テレビのバラエティ番組にも、香港や台湾のタレントは深く浸透しています。それを突然シャットアウトするというのです。当然、人気番組からも彼らは姿を消すこととなるでしょう。習近平は、どこまで独裁色を強めれば気が済むのでしょうか。その中で生きていく中国人たちの悲哀は想像を超えるものがあるのかもしれません。

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