顧客満足度だけでは不十分。顧客感動を作るための三つのレベル

 

そこで、感謝の2級レベルに近づくために、自分の中で「普通だ、当たり前だ」と思っている物事に対して、「実は恵まれていることなんだ」「貴重なことだ」などと捉えてみるとどうでしょうか。自分の中で当然なこと、当たり前のことが、特別なことのように映り、感謝することができるのではないでしょうか。

自分の挨拶に対して相手が返してくれることや、相手が先に挨拶してくれることは、「実は恵まれていることだ」と捉えると、毎日のように行う挨拶でも、ありがたいと感謝することができて、感謝の2級レベルに近づくことができるのではないでしょうか。

最後のレベルである1級レベルは困難なことや苦労を伴うことなどマイナスのことに対してありがとうと感謝することができるレベルです。このレベルは、直感的に難しいことなのではないかと思いますね。自分にとってマイナスなことなのに、その物事に対して、感謝しようとはなかなか思えないですね。

例えば、大病を患ったり、大怪我を負ったりすると体力的にも、精神的にもダメージを受けますので、大病などに対して「ありがとう」と感謝することなんてできないですね。

一方で、大病をしたことを境に今まで見えていなかったことが見えてきて病に対して感謝しているというお話を聴くこともあります。大病など自分にとってマイナスな物事だと思われたことが、時が過ぎて振り返ってみると、自分にとって大切な体験、経験だったと感じたり、気づいたりすることがあるのではないでしょうか。

そして、こういった体験、経験を重ねていくことで、自分にとってマイナスな物事であっても感謝することができるようになり、感謝の1級レベルに近づくことができるのでしょうね。

ここまで、感謝の3つのレベルを、仮に、1級、2級、3級として考察してきました。私自身も振り返ってみると、感謝することを忘れている時には、やはり、その人、物事などに対して傲慢になっているように思います。

本年も、弊誌をお読みいただけることに感謝して、精進していきたいと思います。

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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