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子どもに集中力をつけたい親が、今日からすべき3つのサポート

すぐに他のことに気がいってしまい、1つのことに集中することができない。自分のお子さんのそんな様子を不安に思う親御さんは多くいます。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんは、本当に極限まで集中できるのは大人でも15分ほどと言い、子どもの集中力を高めるには言葉かけや環境づくりなど、親のサポートが不可欠だとアドバイスしています。

子どもに集中力をつけたい

Q:娘も息子も集中力がありません。娘はそれでも30分ほどなら椅子に座って宿題をしますが、それ以降は集中できず、宿題もなかなか終わりません。息子に至っては15分がせいぜいです。どうすれば集中力をつけられますか?(小1男子、小3女子の保護者様より)

柳川さんからの回答

人の集中力は長くて50分、ピーク状態で維持できるのは大人でも15分程度と言われています。一方で、ツボにはまれば、何時間でも集中することもできます。ツボにはまらない場合は、親の出番です。すぐにできるサポートをご紹介します。

1.まずは「言葉かけ」を

親の言葉は「魔法の言葉」にも「悪魔の呪文」にもなります。「集中力がないわね」と常々言っていると、子どもは「自分は集中力がない」と思いこみます。例え5分でも集中してものごとをやり終えたら、「集中力があるね」と認めてあげましょう。息子さんは15分も集中できるなんて、素晴らしいと思います。まずはそこを認めてあげましょう。

2.集中できる環境を整える

例えば、周りがやかましくて集中できない、お友達との約束があってそわそわしている、やる気が出ずにだらだらしている、など集中できない理由は様々でしょう。子どもが宿題を始めるときには、テレビは消して、スマホやマンガなど気が散りそうな物は片付けるなど、子どもに配慮して集中できる環境を整えましょう

3.ルーティンワークを決める

スポーツ選手などは、集中力を高めるために「ルーティンワーク」をします。例えば、ラグビー元日本代表の五郎丸選手はキック前には必ず独特のポーズを取ります。大リーガーの前田健太選手は、グランドに入る前必ず肩のストレッチ(マエケン体操)をします。

同様に、遊びモードから集中モードに入るときの「決まりごと」を、子どもに決めさせることをお勧めします。知人の息子さんは、必ず「百マス計算をしてから宿題を始める」のだそうです。例えば「学校へ行く支度を整えてから宿題をする」「鉛筆を削ってから宿題をする」など何でもOKです。大切なのは、「集中モードに入る時に必ずやる」ということです。

家庭教育アドバイス…生活習慣を見直し集中力アップ!

集中力というとメンタルだけに思われがちですが、体力の低下、栄養素の不足も影響します。集中力を持続させる効果のある食材をおやつや食事に取り入れてみませんか?

また、脳の疲れを取る事が集中力維持には必要です。そのために小学生には8~9時間程度の睡眠を確保しましょう。夜間の静かな環境作りが必要ですから、親も早めに休む体制を整えましょう。

一方で、集中力をつけるためには、脳に適度な刺激も大切です。最も良い鍛え方は、読書です。小学生時代には読み聞かせが効果的です。声や表情から子どもたちは様々な情報を読み取り、想像力を働かせます。それが集中力を鍛えることに繋がりますので、短時間でも習慣にすることをお勧めします。知識を得るよりも習慣を身につけさせることが目的ですから、お気に入りの本を繰り返し読んであげることが効果的です。

image by: shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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