Kさまのメールには、もう一つ、とても重要なポイントがあります。
でも、韓国の動きはどうもこれまでとは違いますよ。もう自由主義国家群から離れて中国軍門に下ったかのようで、日本から「断交」を持ち出すまで続けるように思えます。
同じように考えている人も多いことでしょう。しかし、実をいうと、韓国が中国側になったのは今回がはじめてではありません。皆さんご存知です。
2012年11月、中国は、ロシアと韓国に「反日統一共同戦線」構築を提案した。ロシアは、この提案に乗りませんでした。しかし、韓国は喜んで乗ったのです。そして、2013年2月、朴槿恵が大統領になった。この方は、世界中で「告げ口外交」と呼ばれる「反日プロパガンダ」を行った。これは、はっきりと中国主導の「反日統一共同戦線戦略」に沿ってやっていた。、日本にとっては、非常にムカつく、厳しい時期でした。
ところが、朴槿恵、15年末には日米側に戻ってきました。なぜか?北朝鮮の核の脅威が増しているのに、中国側は、全然韓国を守る姿勢を見せなかったからです。それが15年末の慰安婦合意につながった。
というわけで、「韓国は中国の軍門に下った」というより、あの国は、常に米中の間をフラフラしているのです。それが、大国に挟まれた小国の悲劇です。欧米とロシアに挟まれたウクライナも、常に欧米とロシアの間を行き来しています。
というわけでまとめると
- 個別の問題については、山岡先生の手法で撃破する
- しかし、国交断然など全面的関係悪化は避ける。なぜなら、それは「習近平の願い」だから
- 韓国が米中感フラフラするのは毎度のこと。そういう国とあきらめてつきあっていく
感情的には、納得できないことでしょう。私だってそうです。しかし、「日本に沖縄の領有権はない!!!」と主張し、「反日統一共同戦線戦略」を進めている中国に勝ちたければ、忍耐するしかありません。忍耐の代償は、敗戦国から脱却して、戦勝国になることです。
韓国にはムカつきますが、それで韓国と断交し、習近平に「戦略的勝利」をプレゼントする気はありません。
image by: 文在寅 - Home | Facebook