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意識高い系コンサルに自分の会社を任せてはいけない納得の理由

アジェンダ、PDCA、ソリューションする、セグメンテーション……この意味わかりますか? これらのいわゆるビジネス専門用語をやたらと使いたがるコンサルタントがいるそうです。無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんは、そのようなコンサルに会社を任せてはいけないと話しますが、それはいったいなぜなのでしょうか?

やたらと専門用語を使いたがるコンサルタント

訳の分からないといったら語弊があるかも知れませんが、訳の分からない横文字をやたらと使いたがるしょうもないコンサルタントが時々います。

たとえば、

「今月のアジェンダは新商品のマーケティング。それを実行するためにPDCAを早急に組み、協力体制をソリューションして、各々のTo、Doプランへ落とし込み、PDSによって、セグメンテーションを行いましょう」

みたいな。「なんのこっちゃ」ですよ。まるでコントですよ、コント。まぁ、実際こういう使い方はしませんが、イメージが少しでも伝われば…念のため。

ちなみに上記を訳してみると、

「今月の課題は新商品のマーケティングをどうするか?です。そのプランをみんなで考えて、協力会社含め計画を立て実行しましょう。その結果を基に、顧客対象を絞りこみましょう」

ということです。どうですか?こう云うとわかりやすくないですか?コンサル同士の会話ならまだしも(それでも嫌ですけど)、クライアントにそのままそんな言葉を連発したところでそれをまた説明するだけ時間の無駄です。

わかり易く伝えることの出来ない人間が、コンサルタントをしてもクライアントの為になりません。特にマーケティングという分野は「伝える」ことが肝であり本質です。ですが、悲しいかな、それっぽい言葉を巧みに使うコンサルタントほど「おぉ~!」なんて思われることもあるのです。

コンサルタントの仕事はクライアントに結果を出してもらうことです。さらには、結果を出す、問題を解決するための自力を養ってもらうことです。専門用語で上から目線で指導することではありません。「この人は凄い!」と思われるのが仕事でもありません。結果を出してもらう為にクライアントに実践してもらわなくてはなりません。

そして、実践してもらわないといけないということは、わかり易くアドバイスしたり、提言したり、時にはアイデアを提案しなければならないのです。その辺りを履き違え、出来る男を演出しているだけのコンサルタントが時々いるのです。そうしたコンサルタントの話をいくら聞いても理解不能な言葉ばかりで、動けるはずもない。実践すらできないので何の結果も出なくて当然です。

日本にはマーケティングやマネジメントなどという言葉がない時代から商売が発展してきた歴史があります。たとえば、近江商人の三方よしという言葉。「買い手よし、売り手よし、世間よし」です。ビジネス環境が劇的に変化していくこの現代でも使われます。というか、現代だからこそ必要なことなのかも知れません。

ビジネス、商売の発展にはこの言葉だけで十分です。それほど真理はシンプルなものなのです。それをわざわざ最先端の○○マーケティングだのなんだのって、流行になったりしますが、単純にコンサルタントが良いようにシンプルなことを複雑化しただけのことです。結局、実践レベルにまで伝わらなければ全く意味がありません。専門用語やそれっぽい言葉などどうでもいいのです。

専門用語を連発してくるコンサルタントほどクライアントにとっては良いパートナーとはいえません。いかにも!というようなコンサルタントもクライアントにとってほんとに良いパートナーとなり得るかどうかとは限りません。自分の知識の多さを武器に、かっこよく見られたいだけ、というようなコンサルタントもいるのです。十分に注意してくださいね。

■今日のまとめ

「専門用語をやたらと使いたがるコンサルタントは信頼できない」

・お客様や取引先などと商談したり、プレゼンする際に相手に簡単に伝わる言葉でわかりやすく伝えていることができているか?社内で話しあってみる。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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