ZOZO前澤社長、業績悪化の大誤算。下品な1億円バラマキの代償

 

吹き出したマイナス面のマグマ

このようにして、ゾゾ離れや業績悪化が生じたわけだが、渦中の人、前澤社長は、女優との熱愛を宣言したり、個人資産1億円を投じて「100万円を100人に現金でプレゼント」する企画を実施するなどして世間の嫉妬や反感を買っている。注目を集めるためにとった手段が上品とはいえず、それらのマイナス面がマグマのように吹き出している側面がある。「そんなことをしている場合ではない」との声は少なくない。

前澤社長は注目を集めるためにこれらを意図的に行ってきた。注目されることでゾゾタウンの知名度を上げ、それによりユーザーを獲得して業績向上につなげる思惑があったと推測できる。前澤社長が話題を振りまくことでゾゾや自社サイトの露出を増やす狙いがあったのだろう

また、株価対策の側面もあったと思われる。ゾゾの株価は、昨年7月に過去最高値の4,875円を記録した後は下落が続き、“1億円キャンペーン”発表前日の1月4日には昨年来安値の1,843円にまで落ち込んだ。半年間で実に6割超下がった計算だ。昨年来安値をつけた翌日にキャンペーンを打ち出したというタイミングを考えると、株価下落に危機感を覚え、私財を投げ打って株価の下落を食い止めようとしたと思われても仕方がないだろう。

だが、そういった行為は危険だ。確かに注目を集めることはできるだろうが、一方でブランド価値が毀損するリスクをはらむ。それを懸念する人は少なくない。株価が下落しているのはブランド価値の毀損が一因との見解を示す人もいる。「悪名は無名に勝る」とは言うが、度が過ぎればマイナス面が上回りかねない。人々の嫉妬や反感、ブランド価値の毀損による悪影響を過小評価してはならないだろう。

いずれにせよ、良い悪いは別として、前澤社長の羽振りの良さが現状目立っているわけだが、一方で忘れてはならないのが、羽振り良くできるのもゾゾで働く従業員の頑張りがあってのものであるということだ。「釈迦に説法」かもしれないが、このことは指摘しておく必要があるだろう。

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