あらゆる判例を並べて原則論で迫ったり、会社の経営方針や人事にまで注文を付けたり。でも、それをフロント担当に言ってもどうしようもありませんし、時間も無駄です。他の理事さんも内心迷惑です。他の理事さんに、部下に成果を求めるように、厳しいことを言っている場合もあります。
マンションの管理組合って、経営感覚が必要といっても、私益を上げるのが目的の企業とは違うのです。管理組合運営にも経営感覚は必要…と最近よく言われますので、パソコンの前で万能感を得て、現役感覚になってしまうリタイア組の方、増えていきそうです。
私は、人は最後アナログになっていった方がいいと思うのです。今、目の前にいる人との会話を大切にして、マンションは、生活の場ですから、予定通りにいかないこともありますが、それも受け入れて、また戦略を考えることを楽しむ。
日常会話や、何気ない気配り、そういうものを無駄だと切り捨てたら、住み心地の悪いマンションになりそうです。何でも、ほどほどがいいのですが、それが難しいんでしょうね。団塊世代の男性は、生真面目な人が多いのです。
「パソコンの前のお地蔵さん」というネーミングはちょっと無理があって、広がらないだろうな…と思いつつ、定年退職後の男性が、「パソコン万能感」で理論武装し、現役感覚で周りに指示するようになるのが心配…というのは確かにあるな~と思いました。
何でも、ほどほどに、バランス感覚を忘れないのが大事ということですね。
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