未だ「収束」しない福一原発事故。それでも未来に原発を残すのか

mo20190313
 

2011年3月12日、福島第一原発で起きた未曾有の事故。多くの住民が避難を余儀なくされ、未だ故郷の地を踏めない方々も多数いるという事実を、どれだけの国民が認識しているのでしょうか。そんな現状を尻目に、現政権は原発の再稼働に躍起になっているような観があります。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、「原発のない未来を目指さないのに100年長持ちするマンションなど作る意義があるのか」と、現状に疑問を投げかけています。

原発事故をなぜ忘れられるの?

こんにちは!廣田信子です。

東日本大震災による原発事故は、絶対忘れてはならないことの一番です。万一事故があったら取り返しがつかないものを、この地震列島日本にいくつも保有していることの恐ろしさを、多くの人が感じたはずです。

一旦、すべてが止まった原発が、また、稼働し始めている事実に、いったい、国土を守る、国民を守るということを、どう考えているんだろうと思わされます。福島の避難区域に暮らしていた皆さんの大きな犠牲の上に発せられた自然からの警告を、なかったことにしてしまっていいわけがありません。

その後も、想定外の自然災害は何度も日本を襲ってきます。どんな安全基準をつくっても、それをクリアーしても、想定外のことが起こらないなんて誰が言えるのでしょうか。人間が知っていると思っていることなんて、ほんとうに一握りのことなのです。地球は生きているのであり、日本列島はその活動がもっと激しい場所に存在しているのです。原発事故は、想定外のことが起こったので仕方がなかったではすまされないことなのです。

そして、あれほど大騒ぎされた電力不足も今は聞きません。原発がすべて止まっているときにも聞きませんでした。昨年秋、九州地方では、電力が余ってしまって電力の需給バランスが崩れることで大規模な停電が発生する可能性があると心配されました。

それを防ぐために、太陽光発電等を止めて発電量を減らす出力制御が真剣に検討されていました。電気は、発電する量と使う量のバランスが崩れると、周波数が乱れてしまうため、発電所などが壊れないように次々に自動的に送電を停止してしまうため、大規模停電が起きるおそれがあるのです。

それが実際に発生したのが、昨年9月の北海道地震の時です。地震で発電量が急激に減ってブラックアウトが起きたのです。

九州は日照条件がよいので太陽光発電が盛んでこの5年間で7倍に増えているのです。日によっては、太陽光の発電量が、日中に使う電気の8割を賄えるようになっていると言います。そこに、鹿児島県の川内原発と佐賀県の玄海原発のあわせて4基が相次いで再稼働したのですから、電気が過剰になるのです。

じゃあ、その余った電気をどう活用するか…なんていう議論があるのを聞いて、そんな状態で、何で原発を再稼働しなければならなかったのか…どんな理屈を並べられても私には理解できません。

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