トランプ元側近が断言「ファーウェイは人民解放軍そのもの」

 

北朝鮮の核は、中国のせい

バノン氏「中国は最も野心的でアグレッシブ」

産経新聞 3/8(金)11:27配信

 

トランプ米大統領の元側近、バノン前首席戦略官兼大統領上級顧問は8日午前、自民党の外交部会などの合同会議で講演し、「有史以来、一番、野心を持ってアグレッシブに拡張主義に走っているのは、言うまでもなく中国共産党の過激分子だ」などと中国批判を展開した。

「有史以来、一番」かどうかはわかりませんが、今の世界で一番アグレッシブなのは中国で間違いありません。南シナ海であちこちに人工島を建設し、3,000メートル級の滑走路をつくり、実効支配を進めています。しかも、それらの場所は、ベトナムとかフィリピンが支配していた場所です。中国は、武力でこれらの場所を奪って、そこに滑走路をたてている。

バノン氏は「中国の技術は、日本、米国、欧州の偉大な企業からの強制技術移転やサイバー窃盗で100%成り立っている」と指摘。米中貿易協議について「この交渉は決して関税や、もっと大豆を買ってもらうとかの話ではない。中核をなす問題は、強制技術移転をやめさせることだ」と説明した。

これもその通りですね。まあ、アメリカが、「ソ連に勝つのに役立つ」と信じ、喜んで中国に技術を提供したという背景もありますが。

北朝鮮の非核化をめぐっても「中国に圧力の矛先を向けないといけない。何で北朝鮮がプルトニウムを兵器化して、弾道ミサイル技術を持つに至ったのか。経済的に今まで背後に中国がいるからだ」と強調した。

これもその通りだと思います。私は、「中国も北の核に困っている、困っている」という報道に接するたび、「中国のプロパガンダにやられてるな」と思っていました。というのも、北朝鮮の貿易の95%は対中国である。だから、北朝鮮は、中国との関係なしには生きていけない。別の言葉でいえば、中国は、北朝鮮の息の根を止めることができる。要するに、中国が望めば北の核を放棄させることができるということ。なぜ、中国はそれをしないのか?北朝鮮は中国にとって、「アメリカの攻撃を防いでくれる緩衝国家だから」です。緩衝国家は強い方がいい。

いま話題のファーウェイについては?産経新聞3月8日、別の記事には。

トランプ米大統領の元側近、バノン前首席戦略官兼大統領上級顧問は8日、都内で講演し、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が米国などの通信インフラに対して脅威を与えていることに触れ、「全ての電気通信網に入り込み、全ての人のデータを支配している」と危機感を示した。バノン氏は、華為を「中国人民解放軍そのもの」と指摘。中国政府の支援を受けて「(機密情報漏洩などの)大きな詐欺行為を世界中で行ってきた」と批判した。
(板東和正)

ファーウェイは人民解放軍そのもの」だそうです。昔からそうでしたが、バノンさんの話は、率直で刺激的です。バノンさんが政権に残って、影響力を保っていれば、対中国はもっと強硬だったのでしょう。

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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