どのような「衰退国」にすべきかを議論するしかない令和ニッポン

 

英国の合意なきEU離脱

英国議会は、3度目の合意ありEU離脱協定案を否決した。これで合意なき離脱への可能性が一番高くなったようである。4月12日までには、EU離脱撤回案、国民投票案に多数の支持が行くこともないようである。覚悟が必要になってきた。

英国経済の大幅な縮小になり、EU経済も減速することになる。世界景気後退の可能性が増すことになる。ボンドの下落も起きてくる。英国の衰退も止めることができなくなる。米英経済統合に進む可能性も出てくる。米英日の連携も出てくる可能性がある。

ベネズエラにロシア軍が介入

ロシアは、ベネズエラのマドゥーロ大統領を支援するためにロシア軍100人を大統領警護のために送り込んだ。このロシアの支援で、マドゥーロ大統領は、米国の反対を押し切る強硬策を打ち、グアイド国会議長に、今後15年間大統領をはじめ公職に就くことを禁じた。今後もマドゥーロ大統領は、ロシアの支援の元、強硬策を取るようである。

これに対して、米国はロシアに手を引けと言っているが、米ロ対決が南米まで押し寄せたことになる。

ロシアの狙いは、ベネズエラ原油開発をロシアが行い、権益を手に入れることである。中東の主導権を握り、次は南米ということであろう。ロシアの対米攻撃が続く

ゴラン高原の帰属

ロシアに対抗するかのように、ゴラン高原をイスラエル領土であるとトランプ大統領は承認した。しかし、戦後不法占拠された土地は多数あり、北方領土や竹島もその内に入るが、戦後長く占拠した領土は、取った国の物になるとしたら、竹島も北方領土も韓国やロシアの領土になる。

米国のこの承認は、国連では否決されたが、米国が国際正義を執行する国としての資格を失ったことになる。トランプ大統領は国際主義を捨てたいので理にかなっているが、この承認は、サウジなど米国の味方の国でも反対しているし、イスラエルへの反感を掻き立てている。

益々、イスラエルが孤立化しているような気がする。

ロシアは、トルコへのS400防空ミサイルシステム輸出で味方につけ、トルコカタールイランの枢軸を作り、イスラエルへの圧力を増している。そして、ガザのイスラム過激派ハマスがイスラエルとの紛争を再度起こしている。

イランは、ハマスを支援しているので、いつかイスラエルとの戦争になるのではないかと心配している。

このように、世界的な経済苦境になると戦争になりそうな雰囲気が世界的に漂い始めている。経済的苦境にならないように、米国は強気相場と利上げ停止を行っているとも見える。

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