患者が望むコミュニケーションの4要素というのがあって、支援的な環境、悪い知らせの伝えかた、付加的な情報、安心感と情緒的サポートをいう。これはAIよりも人間のほうが優れているが、ここをおざなりにするコミュニケーション能力が低い医者がいる。「良い医者」とはいえず、AIにも適合できない。
筆者による「かかりたくない医者」の5タイプとは、話を聞かない医者、話を遮る医者、白衣がヨレヨレな医者、看護師や若手医師に異常に高圧的な医者、「わからない」と言えない医者。こんな医者は医者である自分から見てもイヤだ、そう書く真意は「私も気づいたらそうなっているかも、気をつけよう」という自戒だ。
筆者は大腸がんの専門なので、「がんを『告知』されたときにすべき3つの質問」を教示する。
- そのがんの治療に慣れているか、1年で何人くらい担当しているか
- どんな予定で検査や治療を進めるか
- 私・家族にできることは何か
1.なんて聞きにくいが、がんの治療は命を左右するから、遠慮なく聞くべきだ。また「わからない」と言えない医者は信用できないという。こういう質問をするシーンが来ませんように……。
編集長 柴田忠男
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