【書評】このままでは日本ヤバイ。ロシアに学ぶ少子化の解決法

 

世界を見渡せば「出生率を劇的に上げた例」がある。ロシアである。1999年頃のロシアの出世率は1.16だった。ところが年毎に上昇し、2015年に1.75と記録更新。新生ロシア史上、最高値だった。どうやって出生率を上げたのか?その秘密の一つが、子供を二人産んだ家族は大金がもらえる母親資本制度だ。

2015年の母親資本額は45万ルーブル、日本円で90万円程度、日本人の感覚では大金ではないが、ロシアの田舎では家が買えるほどの大金である。この制度が唯一の理由ではないが、子供を産む「大きな動機」になっている。この制度を日本で考えれば「三人子供を産んだ家庭には、住宅購入資金2,000万円まで支援する」としたらどうか。一括で2,000万円ではなくてもいい。財源はどうするか。

住宅購入資金のローンを2,000万円まで国が肩代わりする。金利分も国が出すから銀行も安心。出生率が劇的に高まって日本の未来は安泰、という案である。政府は迷うことなく、こういった支援の実験を開始してほしい。わたしは一人目の子供から補助金を支給すべきだと思う。他にもいい話いっぱい。

編集長 柴田忠男

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