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根拠なき「コレは売れる」が、その商品の価値を落としている

自社製品へのこだわりや思い入れが強い経営者の方々が陥りがちなのが、「売れるに違いない」という根拠のない自信を持ってしまうことだといいます。その思い込みからドツボにハマってしまう企業も多いとするのは、人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』で、その迷宮からの脱出方法を記しています。

売れると思っているのは本人だけ

ご相談を受けるクライアントには非常に自社製品への思い入れが強い経営者が結構います。ま、当たり前といえば当たり前なのですが…。

そして、自社の製品やサービスにこだわりや思い入れが強い人の中には、「よし、これなら売れるぞ」「売れるに違いない」など、根拠の無い自信を持った人も少なくありません。

ですが、悲しいかな現実はそんなに甘くない!ということを直ぐに思い知らされます。そして、あの手この手で商品、サービスを販売していくことを考えていくのですが、それでもやっぱり上手く行かず返り討ちに遭います

誰でも自社で販売する商品やサービスがたくさん売れて欲しいと願い、試行錯誤しています。当然、ライバル会社も同じように試行錯誤を繰り返します。そして、みな同じように「どうしてこんなに色々と考え、工夫を重ねているのに売れないんだろう?」「一度手にとってもらえればきっと良い商品だと思ってもらえるはずなんだけど…」など、迷宮に入りこんでしまうのです。

ではどうすれば迷宮に入らずに済むのか?迷宮から脱することができるのか?

それはもう、どれだけ思い入れや自信があっても「これは売れる」「売れるに間違いないという思い込みを疑うことです。

これほんとに売れるの?」「この商品でほんとに大丈夫?

こうした疑いから、今まで見えていなかったほんのわずかな部分でも商品の改良点を発掘し改善することができクオリティを高めたり、あるいは、パッケージやコピーを含め販売方法を見直すヒントを掴むことができます。

また「これは売れる」という思い込みからくる試行錯誤は「売れるにはどうするか?」を考えているはずが、その実は「売る方法を考えている場合がほとんどです。

たとえば、こだわりや思い入れが強すぎると、ついつい「この商品のここがめちゃくちゃ優れていて、きっとお客様にもその素晴らしさはわかってもらえるはずです」みたいなことを言ってしまいます。これは、商品に対する自分の持っている価値観をお客様に押し付けていることになります。これではいくら良い商品やサービスであっても「売れる」はずがありません。

売る売れるは似てて非なるもの、これがごっちゃになっているのです。

こだわりや思い入れもあり、自信のある商品やサービスであるからこそ「売る」と「売れる」をごっちゃにしてはいけません。その為にも思い込みを疑う必要があるのです。

「よしこれなら売れる」「これは売れるに違いない」

そう感じたときは、一度その思い込みを疑うようにしましょう。疑うことで、これまで見えていなかったことを発見できたり、知らず知らずに価値観を押し付けようと売り込んでしまう姿勢を正すことが出来ます。

■今日のまとめ

「『これは売れる。間違いない』という思い込みは一旦疑う」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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