驚く世界、驚かない私たち
この件で、世界は大騒ぎになっています。トランプさんの行動が「意外だ」というのです。
しかし、RPEの読者さんで、トランプの行動に驚いた人はいなかったことでしょう。というのは、今回のトランプの行動は「ただの貿易戦争ではない」ことを、私たちは知っていた。
RPEでは、「2015年3月の『AIIB事件』でアメリカは、中国打倒を決意した」と書いていました。しかし、2017年、トランプは北朝鮮核問題で中国の協力を得たくて、米中関係は改善された。ところが、2018年に、米中貿易戦争が勃発した。
RPEでは、「米中戦争は、ただの【貿易戦争】ではなく、【覇権争奪戦】だ」と書きつづけてきました。だから、トランプの動きも、「やっぱりきたか」なのです。
そして、その副作用で、「世界的危機」が起こってくることも「想定内」です。『現代君主論~経済覇権編』をゲットされた方は、私が「米中覇権戦争がはじまりました。その結果、世界的危機が近づいています」と話しているのをごらんになったでしょう。「経済覇権編」の撮影は、2月20日だったのです。
トランプは、「覇権をかけて」中国に戦いを挑んでいます。これは、「アメリカが覇権を維持するか、中国に覇権をうばわれるか」の戦いです。だから、真剣で切実なのです。
そして、副作用がでてきます。中国からの輸入品2,000億ドル分の関税を10%から25%に引き上げた。次に、残り3,000億ドル分の関税を引き上げる。
まず大打撃をうけるのは、中国経済。しかし、世界経済はつながっている。中国の危機が、日本や世界に波及していくことでしょう。
「冬来るだ、ジョン・スノウ…」








