プーチン激怒、ブンむくれ金正恩。安倍首相の外交が失敗続きの理由

 

東大系と非東大系という区分けもどうなのか

精神科医の和田秀樹は、プレジデント・オンラインの「“突発性バカになる東大出身者の共通点」で、いま話題の丸山穂高(東大経済→経産省→衆議院議員)をはじめ、豊田真由子(東大法→厚労省→ハーバード大学院→衆議院議員)、泉房穂(東大教育→NHK→衆議院議員→明石市長)、佐川宣寿(東大経済→財務省→国税庁長官)を取り上げて、「彼らは人もうらやむ学歴を持つ超エリートだが、感情をコントロールする能力に関してはひどく低かった」と指摘している。その通りで、簡単に言えば「頭でっかち」で、狭い意味での論理力は持っているけれどもそこから外れた事態に直面すると、想像力も直感力も働かないのでパニックに陥るのである。

安倍首相は超エリートでなく、従って「狭い意味での論理力さえ持ち合わせていないのはもちろんのこと、それとバランスのとれた想像力も直感力もないので、つまりはインテリジェンスとかけ離れた別次元で生きている。その下位レベルで精一杯に考えてトランプを歓待しようとすると、今回のようなほとんど幼稚としか言い様のない、国辱的なド接待に陥るのである。

とすると、東大系であるか否かは関係なく、要するに右回りにせよ左回りにせよ、インテリジェンスの三角形が働いているかどうかが、まともな指導者たりうるかどうかの判断基準になるのではないだろうか。

さて、この問題は脳科学者のポール・マクリーンが言う『3つの脳の進化』(工作舎、1994年刊)をはじめいろいろな方面に繋がっているので、機会を改めて続きを述べることにしよう。

image by: 首相官邸 - Home | Facebook

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年6月3日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分税込864円)。

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