「日本人らしさ」はウリにならず。世界との付き合いで重要なこと

 

80年代から2000年代、かつて日本人は世界から「礼儀正しくて、誠実で、真面目」と思われてきました。もちろん、今でもそうです。ただ、ここ数年は、それを日本人自体が自覚してることがバレてます(笑)

某オフィス機器メーカーのアメリカ人に、「日本人って、やたら、礼儀正しさや、真面目さを自分たちでアピールするよね」と笑われたことがあります。聞けば、彼の取引先の日本人ビジネスマンは、ことあるごとに「日本人は~」と話し出すとのこと。でも、遅刻しないことも、契約内容を守ることも、「至って普通だと思うけれど」と彼は付け加えました。アメリカ人だってそうしてる。

マシューは多くの日本人女性とお付き合いしてきました。あくまで彼の個人的な体験からの個人的な意見ですが、お付き合いしてきた日本人女性は全員同じセリフを言うそうです。「日本人女性は、礼儀正しくて、誠実で、真面目ってどうせ、思ってるでしょ。でも、私は違う。どっちかっていうと、フランクで、おもしろくって、アメリカ向き」という言葉を。全員がそう言うから、結局彼は「礼儀正しくて、誠実で、真面目な日本女性と会ったことがない」と笑います。
つまり、世界が、日本人は礼儀正しくて、誠実で、真面目だ、と思っている、と日本人がそう思っている、と世界の人にはバレています

その前提の上で、コミュニケーションしようとするから、前述した日本のビジネスマンのように、日本人女性のように、本質「礼儀正しくて、誠実で、真面目」と逆に思われていないケースが多発する。もう、ナニジンだからどう、と思われる時代ではないのだと思います。
COOL JAPANを説明する前に、自分はどんな人間かを主張しよう。相手が知りたがっているのは、日本という国ではなく、あなた自身なのだから。
二人の悪友に気付かされた夜でした。4杯目以降と、そのデザートのティラミスは自分で払え。

image by: Tyler Olson, shutterstock.com

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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