おカネ持ちになれる人は、財布を開くとき何を最優先させるのか

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お金を使うときというのは、「今必要だから」「欲しいから」という方向ばかりに意識が向いてしまい、「将来を見据える」発想が抜けてしまいがちです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「過去<現在<未来」を優先順位とするお金の使い方を、その理由を交えつつ提唱しています。

3つの時間とおカネ

我々は中学の頃の英語で習った通り、時制には現在、過去、未来の3つがあるわけです。そして我々の日常生活で、おカネを使う時にこのことを意識するべきなんです。つまり今財布から出そうとしているこのおカネは現在過去未来のどの時制に効いてくるのかを考えるということです。

これを考える時に、それぞれの時制に於ける価値、つまり3つの時間軸の価値の違いを知っておかないとならないんですね。

人生って現役時代に於いては、「過去<現在<未来という順序でランキングが付けられるはずなんです。

余談ですが、歳を取る老後を過ごすということの最大の問題は、人生に於いて大事であるはずの未来が、質としてショボく量としても少なくなるところにあるわけですよ。80歳になってから未来のために投資をしようなんて考えないのも、そこに理由があるんですね。つまり人生に於ける時制が、「過去<現在だけになってしまうわけですね。未来という価値観が消えてしまうと、自分の人生を形作ってきた様々な秩序が変更を余儀なくされる、それに耐えられるだけの精神と頭脳の柔軟性を失ってしまうところが、老いの根源的な苦悩なんじゃないかと思います。

閑話休題。

つまりこれから使われるおカネが未来に対して効いてくるのであればそれは正しい使い方なんです。あなたの未来を彩るために使われていると言えるのかということですね。

反対に、過去のために使うという話になると、これはほとんどの場合過去の清算という意味合いになりますからここには後悔の感情が生まれるんですね。これが住宅ローンのようにレバレッジが利いているというのならまだ分かるんですが、遊興費や一時の快楽の為に使ったおカネの返済とか、罰金や慰謝料という話になると、暗くなるでしょ。同じように、病院のように身体の治療もまた、過去の自分の生き方、暮らし方の影響を多分に受けているわけですから、過去の清算に使っていると言えるわけですよ。

もちろんこれを、現在の痛みを除去するために使っているのだと考えればそれは現在に対して使っているとも言えるんですよ。つまり通院というのは、過去と現在のふたつの時制にまたがっている行為なんですね。

おカネを使うという行為は、あまりにも日常的すぎて、おまけに瞬間的に行為が完了してしまう(契約書を交わすようなことは、一般にはほとんどありませんから)ので、一陣の風が駆け抜けるように、あっと言う間なんです。さらにおカネを使うということは、その対価として何かを享受することが目的で、財布を開くときにはその受け取るモノに焦点が合ってしまうためこういう振り返りってほとんどしないんですよ。

特に快楽に関する消費って、ほとんどが「現在」のために使っているのに、これをガマン出来ないのは、未来のために使うこととの比較をする時間的精神的余裕がないからだと思われます。

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