でね。おそらく現在は、この
- 共同体メンバーがアカのタニン扱い
になってしまっているんですよ。アカのタニンなので、共感も親しみも持てないし、なにか配慮してやることもない。迷惑をかけないでほしい。自分とはカンケーないところにいてほしい。クールと言うより冷たい付き合い。
そして、どうしてこうなったのかといえば、ミもフタもない話ですが、その原因は共同体とおぼしきものが消滅したことにあると考えています。
自分ともタニンとも違って、ちょっと社会性の発揮が必要だった共同体が現代ではほぼなくなってしまったので、そのメンバーが「他者」に振り分けられてしまったのでしょう。
こういう狭量さが発揮されると
- 共同体がとても生きにくくなる
んですよ。当たり前ですが。自分とも家族ともアカのタニンとも違うちょっと繋がりがあるくらいの人って、実はたくさんいますよね。それをアカのタニン扱いすれば、そりゃやりにくいと思いませんか。
この狭量さは、共同体が消滅したこと以上に、二分論的な幼稚な、いや
- オサナイ思考(同じか…( ̄∇ ̄)
が生み出しているのではないかと思います。
人とは、自分のことか、自分でなければタニンしかいない。みたいな話ですよ。幼すぎません?
さらに話を突き詰めると、話がビミョーに逆転し
- 好きなものばかりと付き合いたい…
感じになるんです。
うーん。ムリがある…。自分の「好き」のキャパシティってそんなに広くないですから好きじゃないものも当然出て来ちゃうわけですよ。それなのに好きなものとだけ付き合おうとすると、「好きじゃない」大半のものとは付き合わない、「知ったこっちゃない」扱いをすることになってしまうんです。冷たくない?ソレ。
コレ、いわゆるダイバーシティから遠い考えですよね。ダイバーシティって、好きなものだけ集めることでも好きなものを増やすことでもなく、大して好きじゃないけどその存在を認めて、
- なんとかテキトーに付き合える
ことだと思うからです。
難しいこと言っているように思えるかもしれませんが、要はね。
- ギャン泣きしている赤ちゃんとママさんを見て
- 迷惑がったりしない
ということですよ。
好きなものばかり集めようとしても、ムリ。好きでも嫌いでもない、自分でもタニンでもない、中間くらい。世の中にいるそんな中間さんとは、テキトーに適切に寛大に付き合いましょう。もっと生きやすくなると思うんですよね。
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