大きな岐路。タンカー防衛有志連合参加か否かで決まる日本の未来

 

日本が自立国家になるために必要な通過点

私がメルマガを創刊して、20年と3か月が過ぎました。28歳だった私は、普通のおっさんになった。しかし、当時から私の中には、一つの夢がありました。それはなんでしょうか?

日本を自立国家にしたい

今は自立国家じゃないの?違いますね。今の日本は、「アメリカ幕府の天領」なのです。「でも、自立国家ってなんですか?」と聞かれます。それで、もっと抽象度を下げ、具体的に、

  • 精神の自立
  • 経済の自立
  • エネルギーの自立
  • 食糧の自立
  • 軍事の自立

が必要だと。この話、10年以上前からしていますが、誰も反対しません。皆さん、「いいですね!」といいます。

で、今回の話に関連して「軍事の自立」。「自分の国は自分で守れるようにしたいですね」というと、皆さん「そうですね!」といいます。でも、いきなりはできません。なんといっても中国の軍事費は、日本の5倍です。核もある。日本だけでまともに戦ったら勝てるはずがないのです。

さらに大きな問題があります。もし日本が、「軍事の自立を目指します!」と宣言したらどうでしょうか?反対するのは中国、韓国だと思いますか?もちろん彼らも反対するでしょう。しかし、一番反対するのはアメリカです。

皆さん、「自虐史観」「東京裁判史観をつくったのは、中国、韓国じゃありません。アメリカです。アメリカが、「日本が再び強くならないようにしようと決めたのです。だから、日本が「軍事の自立をします!」と宣言すれば、アメリカは、いわゆる戦勝国である、イギリス、フランス、ロシア、中国を誘って、日本を叩きつぶすでしょう。では、どうすればいいのか?

今回の件はどうでしょうか?まもなくアメリカから、「自衛隊をもっと活躍させろという要請がくる。日本は、アメリカのお墨つきを得て自衛隊の活動範囲を拡大することができる。要するに、「アメリカの手伝いをします」といいつつ、日本は一歩軍事の自立に近づくのです。

繰り返しますが、このミッションで、自衛隊から犠牲者がでるような事件が起こるかもしれません。しかし、「日本のタンカーをアメリカ軍が守るのが当然」というのは、どう考えても異常です。日本は、アメリカ主導の「タンカー防衛有志連合」に参加することで、「自立国家への大きな一歩を踏み出すべきです。

image by: 防衛省 海上自衛隊 - Home | Facebook

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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