選択と集中はもう古い。これからは「収拾」をキーワードにすべし

 

中小店にとってのチャンス

このことは、体力のある元気な地域スポーツショップにとっては大きなチャンスです。廃業をしていくお店とはいえ、一定数のお客様を持っています。もしあなたのお店の近くで廃業をするお店があればぜひ、そのお客様を取り込んでいきましょう

スポーツ選手にとって、商品を買うところが無くなってしまうのは一番困ることです。特に、中級者、上級者は用具にこだわりますから、新たなお店を必死で探します。その選手の受け皿になってあげることです。

廃業をするお店の得意種目があなたのお店で取り扱っている種目ならば問題はありません。吸収をするのは、それほど難しいことではないでしょう。一方、取り扱っていない種目だとしたら、それはそれでチャンスです。その種目は、かつて「選択と集中」で切り捨てた種目かもしれません。それならばもう一度復活させるだけです。

切り捨てた種目でなければ、お店にとっては新たな挑戦の機会となります。今のお店で売場が確保できなければ、近くに小さな専門店を出すことも選択肢の一つです。

いずれにしても、廃業をされるお店のお客様を引き受けることを考えましょう。おそらく、大型店ではその市場をカバーすることができません。専門性の高いお店だからこそ出来ることなのです。廃業をされるのは寂しいことですが、買う場所をなくしたお客様を救うことができます。それが「収拾」ということです。

スポーツショップには、そんな流れが来ているように感じます。ぜひこの機会をうまくとらえましょう。

■今日のツボ■

  • スポーツショップは「選択と集中」で取り扱い商品を絞った
  • スポーツ用品業界は、潮目が変わりつつある
  • 廃業による市場を「収拾」できる機会を活かすと良い

image by: Shutterstock.com

梅本泰則この著者の記事一覧

ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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