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子供にとってもメリット大。地域に育ててもらうため親がすべき事

家の中でも外でも、子どもと親だけで常に一緒に行動しパターン化する生活は、大人より感受性の高い子どもとって多様性のない暮らしになってしまいがちです。そんな時にオススメなのは、新しい環境に親子で飛び込むこと。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、まずは住んでいる「地域」と親子でふれあう事でコミュニケーション能力の幅を広げる実践的な方法を紹介しています。

地域で子育て

以前参加したシンポジウムで、“地域で子育てすることの意義を再認識してきました。ですが同時に、平日の日中にお勤めになっているパパ・ママにとって、参加の入口が見つけにくいことも、相変わらず事実だよなぁとも思っています。

一番ストレートな方法としては、自治体の広報物を見るか、インターネットの検索ですよね。

検索の際は、普通に市役所ホームページを見るだけでなく、「××市 子育て」「××市 子育てネットワーク」のキーワードでも検索してみることをお勧めします。

そうして拾い出してきた情報の中から、自分が参加できそうなものを探す方法があります。

それでも、地元に自分が参加しやすいものが見つからないことも、充分にあり得ます(どうしても活動の日程時間が決められているものが多いですし、ママさんが大多数のイベントにはパパさんが入っていきにくい、という面もあるでしょうし…)。

そこで、今号では「くろさわ流★誰にでもできる!自分1人でも始められる地域で子育て実践法」をお伝えしますね。

まず最初に、子どもにとっての意義からお伝えします。

自分の親とだけの世界で育つのではなく、地域の多くの大人と触れ合いながら育つことは、子どもにとって非常に重要なこと。その理由の1つが、多様な視点で見守ってもらえることのメリットです。

地域の大人との接点がなく親とだけで過ごしていると、親の価値観評価基準に合わない部分を認めてもらうことがどうしても難しくなります。例えば、元気いっぱいの子どもと、騒がしい状況を苦手に感じるタイプの母親の組み合わせを考えます。

家では「うるさい」「落ち着きがない」「危ない」と言われる機会が多くなってしまうのは、仕方のないことですよね。元気に動き回る子どもの方にも、それをほどほどに抑えてもらおうと働きかけるママの方にも、悪意はありません。むしろ、お互いに相手を尊重して折り合いをつけようと努力している状況です。

それでも、その状況ばかりが続けば、子どもは「ママに迷惑ばかりかけで、自分はダメな子だ」との印象を受けてしまいやすいもの。そうした経験が積み重ねられてしまうことで、自己肯定感自尊感情が損なわれてしまうのでは、とちょっと心配です。

一方で、地域の大人との接点が豊富にあれば、人によっては「元気だねぇ」「子どもは風の子、結構結構」など、親とは違った種類の声をかけてもらえる可能性が高くなります。もちろん家では「うるさい」と言われますが(苦笑)、外では
「けっこう」などいろいろなことを言われるため、自分が絶対的に「ダメな子だ」と思う可能性はぐっと低くなります。

むしろ、自分の同じ振る舞いに対して「元気で褒められる」と「うるさいと嫌がられる」の両方を体験できるという貴重な環境に恵まれたおかげで、「うちのママは、静かに過ごすのが好きな人なんだ」と相対的に捉えられるようになることが期待できるのです。

こうした育ち環境であれば、自己肯定感が損なわれる心配もなく、同時に思いやりの芽も育つ──これが、子どもにとっての“地域で子育て”の意義の1つなのです。

では、そうした環境を作っていくために、普通のパパママにできるシンプルな方法をお伝えします。

ステップ0 子どもと遊ぶ

まずは、自分の子どもと一緒にしっかり遊ぶ機会を作りましょう。忙しくて難しい場合は、頻度は少なくてもOK。まずは、「子どもと遊ぶ」ということに自分のスケジュールを明確に確保すること、実践してくださいね。

ステップ2 子どもの友達とも一緒に遊ぶ

ここが主眼です。子どもが友達と一緒に遊ぶ輪の中に入って、一緒に遊んでしまいます。

子どもが自分で友達と遊ぶ約束をしているところから、「ママも一緒に行っていい?」と参加する方法もありますし、親子で休日を過ごす時に、「せっかくだからお友達も誘おう」という方法もあります。頻繁にできなくても大丈夫。ただ、チャンスと思った時に躊躇なく動くことだけ意識しておきましょう。

そうして一緒に遊びに行った先で、子ども同士が遊びだした輪の中に入ってしまうのです。子どもたちをどこかに連れて行くだけでなく、見守るだけでなく一緒に遊んでしまう、というのがポイントです。

こんなことをするだけでも、“子ども地域の大人を結ぶラインが、簡単に1本増やせるんですよ。

もしこうした活動が性に合っているならば、調子に乗ってどんどん広げてしまいましょう(笑)。

子どもは、たった一度でも、一緒に本気で遊んだ相手であればぐっと心の距離感が縮まるもの。それまでは「顔と名前を知っている他人」だった関係が、一気に「よーく知っている人」に変化します。そうすることで、あいさつ以上の会話ができる関係へと発展するのです。

子どもにとって温かく見守ってくれる大人が多い社会の方が望ましい──ということに賛同いただけるなら、自分のできる範囲から、できるアクションを始めてみてくださいね!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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