【書評】なぜ大学教授が「新聞を読むのは無駄」と切り捨てるのか

 

バカの論 「最近の若い者は新聞を読まなくなっている。こりゃ、ケシカラン!」

教授の正論 「いや、それが正解」

先生はどうやって情報を収集しているのか。一次情報、ファクトを見るだけで十分だという。

「主義主張をにじませて報道するマスコミを情報源にしていたら、まず事実をフェアに見ることはできない。私が興味を持つのはファクトのみであって、マスコミの意見ではないのだ」。

すでに20年以上新聞を購読してないが、まったく困ることはないらしい。むしろ、よけいな情報が入ってこないからスッキリしていいという。では、どこで情報を得るのか。各省庁の発表はネットで全部読める。予算書もネットからただで得られる。官房長官の会見などもすべて視聴することができる。

先生は「新聞を毎日読むなんてお金と時間のムダ。結局、山羊のえさレベルだろう」と斬り捨てる。しかし、我々一般人は問題意識がないから、元ネタに直接アクセスなんてできるわけがない。極端に偏向したマスコミを避けて、読売新聞を宅配で読むのがベターではないのか。いや、ベストなのだ、わが家の場合。巨人軍ニュースと折り込みチラシがないと新聞とは呼ばないのだ。

ネットチラシなんか見ない妻は、何枚もあるリアルチラシを詳細に検討し、安くて良い食品を求める毎日。カートを引いて歩いて行ける大型店舗は3店、自転車で行くならさらに数店舗が加わる。わたしも時々動員される。そして、絶対来て欲しくはないが、大きな災害時には新聞紙ほど役立つものはない。だからまとまったら束ねて外のロッカーに格納、年に数回更新するのだ。

 

編集長 柴田忠男

image by: GagliardiPhotography / Shutterstock.com

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