グループ化をする
もちろん、今までも各県の小売商組合は頑張って活動をしてきていることでしょう。しかし、本気で加盟店同士が手を組むことはなかったのではないかと思います。なぜなら、同じ組合の店とはいえ、お互いに地域での競争相手として考えられているからです。その証拠に、よく「お客を取った、取られた」という話を聞きます。
今後は、そんなアツレキを超えて、地域のお店が本気で協力していくことが必要でしょう。ただし、それもうまく運営しないと、途中で機能しなくなる可能性が高いです。そのためには、しっかりとした運営本部を作る必要があります。そして、運営本部のリーダーとなる人材が重要です。自分の店の事だけを考えるリーダーではなく、業界や地域のことを真剣に考えるリーダーを選びましょう。
リーダーが決まったら、運営本部は事業計画をしっかりと作らなければなりません。この場合、経営コンサルタントに手伝ってもらうことを勧めます。その方がスムーズに出来るからです。その事業計画には、必ず商品戦略を入れておきましょう。それも、グループの各お店に利益がもたらされる戦略です。例えば、どこかのメーカーさんに協力してもらい限定のスポーツウエアやシューズを作れないでしょうか。同時に販売方法も考えます。1つのお店で考えるより、複数のお店で考えた方が良いアイデアが出るはずです。
また、グループのウェブサイトを作ってはどうでしょう。一店舗で運営するより負担も減りますし、内容も豊富になります。スポーツ教室や大会などのイベントも、グループで行えば結構インパクトのあるものになるでしょう。さらに、人材の採用や商品管理、顧客管理なども本部で出来るようになれば、グループの意味も増します。
これらのことによって、きっとそれぞれのお店の経営も強化されていくことでしょう。そのためにも、ぜひ「合従策」を検討してみてください。
■今日のツボ■
- 地域のスポーツ店は合従策を採用すると良い
- 年商合計が10億円~20億円以上のグループ化をする
- 運営本部の設置と志の高いリーダーが必要である
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