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【今日は何の日】週刊少年ジャンプが発行部数500万部を達成

今から31年前の今日、1988(昭和63)年12月19日は、「週刊少年ジャンプ」が初めて発行部数500万部を超えた日。大人世代にとってジャンプは、学生時代に読んでいたという人も多いのでは?記念すべき500万部を達成したのは、この年に発売された年末の最終号(1989年3・4合併号)でした。(※画像は1995年3・4合併号です)ちなみに、どんな作品が掲載されていたかというと、これが物凄いラインナップ。

ジャンプ黄金期を彩った作品がズラリ

「ドラゴンボール(鳥山明)」「聖闘士星矢(車田正美)」「シティーハンター(北条司)」「まじかるタルるートくん(江川達也)」「魁男塾(宮下あきら)」「燃えるお兄さん(佐藤正)」「こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)」「ジャングルの王者ターちゃん(徳弘正也)」「ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)」「山下たろーくん(こせきこうじ)」「ついでにとんちんかん(えんどコイチ)」「BASTARD(萩原一至)」「ろくでなしBLUES(森田まさのり)」など。当時読者だった人にとっては、たまらない作品ばかり。500万部を突破するのも納得です。

そもそも少年ジャンプが創刊されたのは、1968年7月11日。創刊号の発行部数は10万5000部だったそうです。しばらくは第2、第4木曜日の月2回の発売。創刊から一年後の1969年10月から週刊化され、毎週火曜日の発売となりました。

その後、順調に発行部数を伸ばしていき、3年後の1971年に初めて100万部を突破、1978年には200万部、1980年に300万部、1985年に400万部を突破していき、1988年ついに500万部を記録したのです。当時は本来の発売日である火曜日より前、月曜日に発売されるお店に子供たちが殺到したりと大変な人気でした。

1995年にはジャンプの歴代最高記録を樹立

もちろん、500万部で終わる週刊少年ジャンプではありません。1991年には600万部を突破し、そして1994年の年末最終号となる1995年3・4合併の発行部数が歴代最高となる653万部を記録しました。週刊少年ジャンプのその人気を不動のものにしたのです。

しかし、653万部という信じられない記録を打ち立てたのも束の間、ここから少しずつ発行部数が低下していきます。そこにはある国民的人気漫画の影響がありました…

週刊少年ジャンプ売上が右肩下がりに

歴代最高となる653万部を突破した1995年3・4合併号、しかし同じ1995年の25号で人気漫画「ドラゴンボール」が終了。1984年51号から1995年25号までの約10年半、全519話にわたった連載が幕を閉じました。この影響は計り知れなく、これを機に徐々に売り上げが減少していきます。追い打ちをかけるように、こちらも人気の「スラムダンク」が1996年27号で終了。ジャンプを牽引していたこの2大漫画の終了は大きな爪痕を残すことになります。

ドラゴンボールの終了からわずか2年、発行部数は400万部ほどとなり、ついに1997年11月に週刊少年マガジンに首位の座を明け渡してしまいます。「ONE PIECE」や「NARUTO -ナルト-」など人気を博す漫画はあるものの、時代の流れとも相まって売り上げ減少は続き、2005年には発行部数300万部を割り込みます。

取り巻く環境は厳しくても、それでもジャンプは凄かった

パソコンやスマートフォン、タブレット型端末を用いたインターネット経由で、漫画を読むことができるようになった今、週刊少年ジャンプの発行部数はどうなっているのでしょうか?300万部どころか200万部を割り、現在は160万部台で推移しているようです。しかし、週刊少年ジャンプは依然としてトップ。2位の週刊少年マガジンは70万部を割り込んでいると言いますから、100万部近い差をつけているわけです。

全盛期を知る大人世代にとっては信じられない話ではありますが、これが少年コミック誌の現実。しかし、「ONE PIECE」「HUNTER×HUNTER」「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」など相変わらず人気作品を抱え、さすがジャンプ!といえるラインナップ。その充実ぶりは群を抜いています。

移りゆく時代の中、様々な環境の変化に対応しながら、少年コミック誌の王者であり続ける週刊少年ジャンプ。大人になり、目まぐるしく進む毎日の中で、すっかり少年時代の心を忘れてしまっているあなた。久しぶりに週刊少年ジャンプを手にしてみてはいかがでしょうか?

 

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