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届かなかった崎陽軒の想い。クルーズ船へのシウマイ弁当4000食を廃棄

加藤勝信厚生労働相は、検疫中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、重症化リスクが高い高齢者を優先的に下船させ、国が用意する施設に滞在してもらう方針を明らかにした。共同通信NHKなどが報じている。


感染した乗員乗客は218人

「ダイヤモンド・プリンセス」では、新たに44人が感染していたことが判明。これまでに感染が確認された乗員乗客は、これで218人となった。80歳以上の高齢者で基礎疾患(持病)のある人や窓のない部屋で生活している人を優先的にウイルス検査を実施し、陰性であれば国が用意する施設に滞在してもらうとのこと。80歳以上の人は船内に200人おり、希望に応じて船内にとどまることもできる。

脳梗塞で緊急搬送された乗客も…

「ダイヤモンド・プリンセス」では、感染予防策の徹底を指示した5日から14日間、船にとどまってもらう予定だった。しかし、体調不良になる人や、脳梗塞などの症状で緊急搬送された乗客もいた。

届かぬシウマイ弁当と企業の想い

「不自由な状況の乗客、頑張っているスタッフを励ましたい。協力したい」…そんな想いから崎陽軒は「シウマイ弁当」4000食を寄付した。横浜市港湾局に相談、港湾局と船との間で荷物の積み込みなどを調整する代理とも調整し、12日の昼食向けに提供することが決定。崎陽軒は決められたとおりに行動し、船への搬入も済ませた。

image by: MAG2 NEWS編集部

しかし、「シウマイ弁当」が提供されるはずだった12日の昼食は通常通り。支援企業が寄付した飲料やカップラーメンなどが提供されたという。「シウマイ弁当」を楽しみにしている乗客もいたが、寄付された「シウマイ弁当」の消費期限は12日の午後4時だった。提供は困難であり、破棄されたと思われる。なお「シウマイ弁当」は1食税込860円で、4000食で344万円相当にもなる。

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source:共同通信NHK日刊スポーツ

image by: NEO-NEED [CC BY-SA]

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