新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、安倍首相は全世帯に布製マスクを2枚配布すると発表。「アベノマスク」などと揶揄され、「今はほかに取り組むべき対策や補償がある」と多くの批判を受けた。しかし、医療現場や福祉施設からは全く別の声が聞こえてくる。
アベノマスクが届いていた
安倍首相がマスクの配布方針を明らかにしたのは1日。それから1週間が経過し、SNS上では「政府からマスクが届いた」「ありがとう」という投稿を目にするようになってきた。実は「アベノマスク」と言われたこの布製マスク、感染拡大が続く地域を優先して、すでに郵送が始まっていたようだ。
福祉施設で働いてるから政府から一人一枚マスクが届いた。布マスク見ると小学生時代を思い出すな〜〜
— すずき (@suzuharu97) April 9, 2020
うちの施設にアベノマスク届いた!
#アベノマスク#届いた#466億 pic.twitter.com/VorqiavSuV
— 石井智彦 (@IrsnQq) April 10, 2020
今日、職場に政府からのマスクが届いた。
見た事のない素材、形のマスクだった。— のん。 (@nozomint1114) April 9, 2020
福祉施設には、一足先に厚労省から「アベノマスク」が届いたんですが(職員も利用者さんも全員1人1枚分)私は遠慮しときました。忘れた人とかに使ってもらえれば。材質をみたら、ガーゼではなくてさらしでしたね、、だから市場からさらしが消えたのかf(^_^;
— 実香 (@mikasashiko) April 9, 2020
厚労省から職場にマスク届いた。
1人1枚www #アベノマスク pic.twitter.com/8HQyI9ICy9— 春のひなたぼっこ (@haruhinajj) April 10, 2020
職場に届いたアベノマスク。
縫い目ほどいて、開いて、あれやこれやして立体アベノマスクに生まれ変わったよ。
ダブルガーゼじゃなくてシングルガーゼだったから厚み増すのとフィルター挟むのに内側にポケット付けた。
勢いで作ったから縫い目がヤバい💦
もう1枚は別の縫い方してみよう pic.twitter.com/v15DUyZCZn
— 時雨 (@smrn10o1) April 9, 2020
今後も随時発送予定
厚生労働省は8日、公式サイト上で「布マスクの全戸配布に関するQ&A」を公開。疑問に回答するという形で、8つの項目を紹介している。その中で、「4月12日(日)の週以降、感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定」としていたが、実際にはすでに発送されていたようだ。また、今後、都道府県別のおおよその配送スケジュールが分かるような情報を発信していくことを検討中しているという。
どこから配り始めるか? ということについては、「感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定です。具体的にどこから配布するかは、感染者数の動向を踏まえて、現在検討しています」としている。
そして、配布方法については、「日本郵便の全住所配布のシステムを活用して、一住所当たり2枚ずつ配布することとしており、日本郵便が、対面の配達ではなく、ポストに投函してお届けします」と答えている。
一般家庭にマスクが届くのは、医療現場や福祉施設などの後になるため、まだまだ発送されている実感がないのは仕方がない。これからマスクが行き渡るようになれば、SNSで「届いた」という報告が上がってくるだろう。
マスク2枚で足りるのか、やはり少ないのか? 洗濯することで複数回使えるマスクの使い心地が実際にどうなのか? これから「アベノマスク」の真価が問われることになる。
※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
source: 厚生労働省ホームページ、フジテレビ
image by: 首相官邸Twitter