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コロナ休校でストレス感じる親子へ贈る、ドラゴン桜指南役の言葉

新型コロナウイルスの流行による休校措置延長、もしくは新学期の開校後再び臨時休校措置が取られるなど、子供たちを巡る環境が大きく揺れています。このような状況に戸惑いを覚え、ストレスを感じている親御さんも少なくありません。そんな方のために、今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、これまでの自身のツイートの中から「選りすぐりのつぶやき」を紹介してくださっています。

新型コロナのせいで鬱屈とした毎日を送っていませんか?

新型コロナのせいで鬱屈とした毎日を送っている方が多いと思います。そこで、親野智可等のツイッターから参考になりそうなものをいくつか紹介いたします。

●新型コロナのせいで鬱屈とした日々を過ごしている子どもたちが多い中、小学3年生のS君は毎日楽しくてたまらない。趣味の工作とけん玉と金魚やメダカの飼育をたっぷりやれるからだ。最近は以前凝っていたコマ回しとヨーヨーも再開したし、熱帯魚にも興味がある。やりたいことをやっている子は主体的だ。

●免疫力をつける上で睡眠は極めて重要だ。毎日同じ時刻に寝て同じ時刻に起きる。起きたら日光を浴びて体内時計を整える。すると、その14~16時間後に睡眠ホルモンが出て眠くなる。入浴して温まった体が冷えるときに眠くなる。だから入浴も一定の時間にする。寝る前は間接照明にするなど灯りの工夫も。

●コロナ対策では免疫力のアップが重要。十分な睡眠で疲労回復。運動と入浴で血流がよくなり代謝が高まり体温アップ。良質な食事で十分な栄養&腸内の善玉菌を増加。ヨガで自律神経の安定。よく笑う。好きなことや遊びに熱中。叱ると親も子もストレス増加で免疫力ダウン。些事は諦めて目を瞑る。ほめよう

●やりたいこと(遊び)を十分やれている子は毎日楽しくてたまらない。常に主体的に生きる喜びを味わっている。こういう子はやる気に満ち溢れて表情も素晴らしい。幸せホルモンが出まくって、それが出やすい体質に育つ。脳のシナプスがどんどん増えて頭が良くなる。心が満たされているので他者にも優しい

●コロナの件で免疫力の重要さが再認知された。免疫力を高める上で大切なのが睡眠だ。米国医師会によると「睡眠が7時間未満の人は、8時間以上の人の3倍も風邪をひく」。全米睡眠財団は「3~5歳は10~13時間の睡眠、小学生は9~11時間、中高生は8~10時間を推奨」。睡眠不足だと脳の発達も遅れる。

●子どもの笑顔がたくさん見られる。子どもの笑い声が聞こえる。子どもが大声ではしゃぐ声が聞こえる。一緒に笑ったりはしゃいだりする親の声が聞こえる。こういう家なら大丈夫だ。家の中が片づいていなくても、玄関の靴が跳び散らかっていても、掃除が行き届いていなくても大丈夫。そういうのは二の次だ

●突然の一斉休校で「子どもが家でダラダラして困る」という声が多い。でも、子どもが家でダラダラするのは極めて自然。大人も家ではダラダラしたくなる。しかも、一年が終わった春のこの時期はただでさえボウッとするもの。学校が始まったらがんばればいい。日本人はのんびりダラダラに最悪感を持ちすぎ

●コロナのせいで子どもが自宅でダラダラ。食事の支度と片づけ、掃除、洗濯、風呂洗いなど、子どもがやってくれると助かる。その気にさせるには上手にほめること。子どもが喜ぶのは「うれしい。ありがとう。助かるよ」などの感謝の言葉。やってくれないときは諦めよう。やらないことを責めるのは逆効果。

●コロナのせいでストレス過多。お薦めは犬語でケンカ。「ストレス溜まるね。犬語のケンカでストレス解消しよう」と子どもを誘い、向かい合って「ワン、ワン、ワン」と犬語で怒鳴り合い大ゲンカ。これでストレス解消。意味不明の音声だから誰も傷つかない。ストレスを人にぶつける前にぜひ。一人でも可

●コロナウイルスのせいで鬱屈とした日々。こんなとき気持ちを切り替えてくれる諺をいくつか。ピンチはチャンス。災い転じて福となす。禍福はあざなえる縄のごとし。人間万事塞翁が馬。待てば海路の日和あり。果報は寝て待て。一寸先は光(親野智可等の創作)。ということで、ちょっとリラックスしよう。

●欧米の夏休みは2ヶ月。宿題はゼロで家庭学習教材もない。つまり、遊んでばかりでいわゆる勉強はしないのだ。そんな子どもたちが大人になるとどうなる?1人当たりの名目GDPを見ると、ほとんどの欧米各国は日本より高い。日本は26位で先進国ではビリに近い。だから春休みにもカリカリする必要はない

●突然の一斉休校で勉強のことを心配する親は多い。でも、みんな同じだからそんなに心配しなくても大丈夫。無理に勉強させようと思い過ぎると叱ることばかり増えて、お互いのストレスが倍増。それで親子関係が悪くなると、いろいろな弊害が出てくる。親がカリカリしてやらせてもそんなに変わらないから。

●一斉休校によって子どもたちが家でダラダラ過ごす毎日。親のイライラもマックス。この辺で気持ちを切り替えよう。そもそも一年が終わったこの時期に子どもの気持ちがゆるむのは当たり前。学校に行っているときのようにしっかりさせられるはずがない。親にできる工夫はして、後は諦めて笑顔を増やそう。

●あるお母さんは、イライラしてきたとき、子どもに避難注意報を出すそうだ。「お母さん、今イライラしているから、あなたはここにいないほうがいいよ」と言うと、子どもは慣れたもので、マンガや玩具を持って別の部屋に逃げていくそうだ。これはいい方法だと思う。子どもにイライラをぶつけずにすむ。

● 親野智可等のツイッター https://twitter.com/oyanochikara

image by: Shutterstock.com

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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