誰の差し金か?台湾を怒らせたWHOテドロス事務局長の言いがかり

 

反論広告の発起人は、人気ユーチューバーのレイ・ドゥ(阿滴、都省瑞)氏やデザイナーのアーロン・ニエ(聶永真)ら5人。広告デザインはニエ氏が担当しました。デザインの概念についてニエ氏は、フェイスブックで次のように説明しています。

広告は、上部を黒、下部を白の2色で分け、上部には「WHO can help?」の文字をWHOのロゴに使われている青色で示し、疑問を投げかけた。文字の下には長方形の穴がデザインされた。ニエ氏によればこの穴のイラストは、感染症発生時のWHOの反応の遅れと外部からの政治的干渉によって生じた防疫の空白地帯を表しているという。

 

下部の白色の部分には「Taiwan.」(台湾)の文字をあしらい、その下には出入口のイラストを配置。閉じこもっているWHOと対比させ、台湾が積極的に通路や出口、方法学を築き、対外的に最大限の支援をしているということを示したという。

 

下部に書かれたメッセージでは、台湾が2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)で苦しんだことやWHOから排除されている事実、各国へのマスク寄贈などを紹介し、「誰が台湾を孤立させられるのか。誰もできない。私たちは手助けをするためにここにいるのだから」と主張した。

台湾の声を届ける有志企画の広告、米紙に掲載 WHOが反論

広告への評判は上々で、日本からも秀逸だとの声が出ています。今の台湾は、国際社会で不当な扱いに屈せず堂々と反論するほど強くなっているのです。

ここ数年、台湾は毎年WHOに台湾名義での国連加盟を申請していますが、もちろん申請は通りません。しかし、台湾人医師団などの団体はめげずにスイスやニューヨークに集まって活動をしています。

国連加盟への申請活動も、毎年夏になると国連本部前で行われています。台湾は国連を追放されたと報道する日本のメディアもありますが、それは事実とは全く違います。

史実はこうです。1971年、アルバニアの提案で国際社会における「一つの中国」の代表は「中華人民共和国政府」となりました。これに対し怒った蒋介石が、国連から「中華民国」撤退の声明を出したのです。

台湾の国連から「追放」ではなく「脱退」したのです。今振り返れば、蒋介石のこの決断は早まったものでした。国連を脱退したことで、台湾は国際的な政治力を失ったわけですから。当時、日本の岸信介元総理大臣は、蒋介石に対して国連に一般加盟国として留まるよう説得しましたが、今から思えば、さすが先見の明がありました。そのようなリーダーがいたおかげで、日本は、開国維新から今日に至るまで国際政治力を維持することができたのです。

本来なら、日本は台湾の兄です。日本が台湾経営していた間の日本統治時代、日本の最大の貢献は医療衛生面でした。王育徳博士の『苦悶する台湾の歴史』は、このことを強調しています。90年代、李登輝元総統の指揮のもと教育改革が行われ、中学生に医療衛生について詳しく教えています。

その精神は今の台湾の若者にも受け継がれています。WHOのテドロス事務局長の台湾非難について、イギリスに留学中の台湾の若い研修医がユーチューブで堂々と英語で反論しています。そして、彼女の発言は世界中で支持されています。

台湾女子医学生、WHOテドロス氏の批判に痛烈反論


 

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image by: 蔡英文 - Home | Facebook

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