なぜ在宅勤務の仕事時間は増えているのに生産性が上がらないのか

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テレワークの導入で通勤時間がゼロになった分、実質労働時間が増えたという声がよく聞かれるようになりました。にもかかわらず「生産量」が上がっていない場合は、働き方を見直す必要があるようです。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「パーキンソンの法則」を紹介しつつ、無為に作業時間を伸ばさぬよう警鐘を鳴らしています。

慣れたこと

これを書く時間が膨張気味の倉橋竜哉です^^;

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」とは、イギリスの政治学者であるパーキンソンが残した言葉でして、いわゆる「パーキンソンの法則」であります。

時間に余裕があれば、仕事がその分だけ早めに片付けられるのかというと、そんなことはなく、忙しい時なら1時間で片付けられる仕事でも、2時間あれば、なぜか2時間かかってしまいますし3時間あれば、3時間かかってしまうわけです。

以下、言い訳なのですが…去年の夏頃から、今年のはじめにかけて「朝7時会」というオンラインの朝会を開催しておりました。私の引越し先の集合住宅の都合で、朝5時から大きな声を出すのが難しくなり、それまで行っていた「朝5時会」をメンバーに任せ、私は7時10分から生配信することになりました。

必然的に7時までに、この天才のヒントの原稿を書き上げないといけない生活が始まりまして、本当にそんなことができるのかな?と思ってやってみたところ、やればなんとかなるものでして、7時までに原稿を書き上げて、7時10分までに配信準備をする…という生活が半年ぐらい続きました。

その後、また引越しをしまして、戸建てに戻り朝5時会に復帰して、7時10分の配信をやめたところそれまで配信までに書けていたはずの、この原稿が7時に書き上がらなくなりました。ちなみにこれを書いている今は、すでに7時を回り7時14分です(おいおい!)

私の場合、これは仕事ではないですが、まさに「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というパーキンソンの法則を痛感しております。結局「締切」とか「次の予定」とかが無いと、ぶくぶくと作業の時間が膨張するのだなと。

特に家で仕事をしている場合は、要注意です。ヘタをすると作業時間がプライベートの時間を際限なく侵食していきます。

ここしばらくの状況下の中で、会社勤務から在宅ワークに変わった方も多いと思います。先日はカレンダーでは「昭和の日」ということで祝日でした。もしかしたら、会社勤務だったら例年は休日のはずだったけど、なぜか在宅になった今年は、仕事をする日になっていたという方はおられませんか?…それが「パーキンソンの法則」です(笑)。

出かけることも出来ないので、特に目立った予定もなくただ「なんとなく仕事」の時間がぶくぶくと膨張していないでしょうか?それで生産量が上がればまだ良いですが、生産量は変わらないのに、仕事時間だけダラダラと伸びてしまっていませんか?これの配信時間が遅くなっている私が偉そうなことも言えませんが(汗)。

無為に作業時間を伸ばさぬよう、「パーキンソンの法則」を肝に銘じておきましょう。今日は自戒を込めて、ということで。

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「ぶくぶくと膨張しているものはありませんか?」

image by: Shutterstock.com

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