政治的リーダーの演説
【毎日】は2面に木曜日定例のコラム「木語」。見出しを以下に。
(2面)
指導者の演説の重み
坂東賢治専門編集委員によるコラム。黒人男性が白人警官に押さえつけられ死亡した事件を巡って全米に抗議活動が拡がっているが、1968年にキング牧師が暗殺された後の混乱と対比され、暗殺された日にロバート・ケネディ上院議員が行った演説に注目が集まっているという。
兄のケネディ大統領が暗殺され、自らも2ヶ月後に暗殺されるロバート・ケネディ氏は、その時、大統領選への出馬を表明し、インディアナ州で遊説中。キング牧師暗殺を知ったロバート氏は急遽、黒人街で演説を行い、原稿なしで5分間、米国社会の融和を求める即興的な演説を行ったという。全米各地で暴動が起きていたが、その後、演説の影響かどうか、インディアナポリスでは起きなかったという。
トランプ氏は、死亡した黒人男性に同情は示したが、「根深い人種対立の緩和につながるような言葉はなかった」と坂東氏。「一部の参加者の暴力を強調し、力による封じ込めを正当化しようとする姿勢は香港の抗議デモに対する中国の対応とも似ている」という。
●uttiiの眼
トランプ氏は、むしろ人種差別を積極的に煽ってきた人物。コラムの趣旨はよく分かるが、議論するレベルが少し違っているような気がする。米国はとんでもない人種差別主義者を大統領にしてしまった。