3.マイナスプラス法
友だちにきつい言い方をしたり、悪口や不平不満を言ったりすると、好感度が下がりますし、場合によっては、友だちが離れていってしまうかもしれません。
それを回避するために「マイナスプラス法」で話をしましょう。会話を前向きに変換できます。やり方は…「最後に前向きな言葉を加える」だけです。
NG例:「ここの駄菓子屋さん、色々あって楽しいけど、いつも混んでるよね」
OK例:「ここの駄菓子屋さん、いつも混んでるけど、色々あって楽しいよね」
最後に前向きな言葉を加えれば、会話全体が前向きになります。授業の終わりに「はぁ~」とあくびが出ても、最後に「良かった」を加えて前向きに。
「はぁ~、眠かったけど、終わって良かった(笑)」
「あ~疲れた。今夜は眠れそう!」
と最後を前向きにすれば、感じのいい子になります。
誰かの悪口になっても…「柳川さんが仕切るのも、学級委員だから仕方ないよね」と前向きに言って終わらせれば悪いイメージは残りません。
家庭教育アドバイス…「普段の会話から」
親として子どもにできることの一つは、会話のトレーニングです。普段から、前述した1、2、3を心がけてみて下さい。また、心理テクニックとして、「ネームコーリング」があります。これは、会話の中に「相手の名前」を挟むことです。
「おはよう、ユキちゃん。昨日ね…」
「智弘君、宿題なんだけどさ…」
「知ってる?美穂ちゃん。この消しゴムはね…」
不思議なことに人は、自分の名前を呼んでくれる相手に好感や親近感を覚えます。「ねえ」「お前」「あんた」と呼ぶ相手には、好感や親近感は覚えないのです。
このネームコーリングはその心理を突いた優れたテクニックと言えます。テレビで名司会者と言われる方たちを見ていると、このネームコーリングや、1、2、3のテクニックを使っていることに気づくでしょう。
普段から、このような会話をしていると、子どもは学校でも、好感度の高い、会話上手な友だちとして認められる可能性が大きいでしょう。
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