オンライン授業は参加も、続く不登校。親ができるサポートとは?

 

3.今後求められる力

今回のコロナ禍で、子供が身に着けておくべき大切な「力」が見えてきました。一つは「環境に適応する力」、もう一つは「やりぬく力」です。変化の激しい時代を生きるこれからの子供たちは、環境の変化にスムーズに適応することが求められます。

今回、学び方、家族との過ごし方、働き方などすべてが一変しました。学びという面で見ると、学校に一任し、言われたことを学習している子供と、家庭で自ら自習に励む子供とではコロナ明けには、大きな「学力差」が出ます。

また、オンライン環境がないから、と諦めてしまう子供と、ないからこそ、録画したものを借りたり、ソーシャルディスタンスを保ちながら友人宅で一緒に受講させてもらう、など試行錯誤しつつ何とかして受講しよう、と諦めなかった子供とでは、やはり、その後に大きな「やりぬく力の差」が出ます。

親は子供に「環境に適応する力」「やりぬく力」をつけるようにサポートしましょう。

家庭教育アドバイス…「やりぬく力をつけるには」

アメリカペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授は、やりぬく力をつけるには、「成長思考」を持ち、「楽観的に考える」ことが大切だと仰っています。

つまり、自分はいつも成長の途中だからこそ、まだできていないだけなんだ、という考えで失敗を乗り越え、達成するまで続けるということです。そして、意識して悲観的な考えをやめ、物事を楽観的に捉えるトレーニングをする、ということです。その結果、粘り強くやりぬく力が培われ、やりぬくからこそ、いつのまにか達成できるのです。

参考:『やり抜く力 GRIT(グリット) 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳/ダイヤモンド社)

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家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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