アクセルとブレーキの踏み間違い?首相官邸の迷走は危険運転状態

 

然るに現状はどうかと言うと、会議の内容もよく分からなければ、担当大臣の会見も一昨日、昨日、今日と何の違いがあるのかもよく分からない。それなのに感染者はリアルな数字として日々増加している。改めて今までのことを振り返ってみても、その施策が一体誰の責任なのかよく分からない(ただし功績に関しては主張することを忘れない)。それどころか責任感すらどこからも感じられないのは自分だけだろうか。

せっかくの比喩なのでこのまま車で続けさせてもらうと、今の日本はさながらつづら折れの山道をブレーキとアクセルを駆使して上る自動車である。コーナーを前にブレーキングが遅れれば転落事故、それを恐れてアクセレレーションを躊躇えば失速、エンスト、ガス欠、というふうに一瞬の油断が大惨事につながる、そんな状況である。

そんな状況にもかかわらず、ド素人同然のドライバーが運転する車に乗せられているとしたら堪ったものではない。「『Go To キャンペーン』の結果、感染が全国に拡がったらそれはもう人災である」どこかの自治体の首長がこのようなことを言った。合わせて言っておく。「全ての自動車事故は人災である」。

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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