(2)治験ボランティア
新型コロナのワクチンについては様々な情報が飛び交っている。ワクチンが完成したとしても数ヶ月しか効き目がないとか、重症化することしか防げないとか、そもそもワクチンによって重症化の可能性もあるなどなどだ。
ワクチンを摂取することで重症化するという話はおそらく他の感染症で実際に起こっているからなのだろう。例えば、デング熱。デング熱のウイルスに感染したことのない患者が、仏製薬大手サノフィパスツールの開発したワクチン「デングワクシア」を摂取後にデング熱にかかると、逆に重症化することが確認されている。
● デング熱、予防接種で重症化の可能性 臨床試験で判明
● デング熱と重症型のデング熱について(ファクトシート)
デング熱の事例だけでなく、他に脳障害や自閉症を引き起こしているなどなどワクチンの弊害に関しての事例は挙げきれないほどで、だからこそ反ワクチン派がそれなりの支持を集めていたりする。
でも、7月8日にアメリカ国立保健研究所 が「COVID-19 Prevention Network」という新型コロナのワクチン候補の治験を支援するネットワークを立ち上げ、ボランティアを募集したところ、2週間も経たないうちに13万人ものボランティアの登録があったのだそうだ。
治験は様々なリスクの可能性があるし、人によってはどういう反応になるかわからない。未知だ。でも勇気を持って参加してくれている人、これ以上多くの人たちに亡くなってほしくないと思う人、とにかく早めに何かしらワクチンを受けておきたいという人もいるのかもしれない。
● How to volunteer for a coronavirus vaccine trial
そんなわけで、現在、着々と進められているワクチン開発だが、皆さんはワクチンが完成して市場に出たら真っ先に投与するだろうか?それとも少し様子見をするのだろうか?この辺りも非常に悩ましいところなので、度々関連情報は追っておこうと思う。
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