作詞家も驚き。生きづらさを抱える人たちの「詩」はなぜ心に響くのか?

 

これほどリアリティを持った言葉を教条的に判断することはココロの表現の可能性を狭めるだけ。私に根付いた「定型の見方」を外した時、この詩には強く誇らしげなメッセージとして響いてくる。

また「うつむく人」は「輝いている人から 目を背ける 日向との境目 どこかの誰かに見つけてほしいのに」に、ココロの姿ではなく具体的な情景が浮かび上がってくるから、より心に迫ってくる。それは、「生きづらさ」を抱えている人だけではなく、誰でもある日常的な心の風景かもしれない。

「シアワセ」は「ずいぶん回り道した 時がゆったり流れている」とシンプルな幸福感がゆったりと流れている詩ではあるが、やはり言葉にすることで安心感が共有できる気がする。この幸福感の広がりは歌に託したいと思う。

歌唱はこの企画のアンバサダーも務めるピアノコーラスグループ、Psalm(サーム)、昨年の第一回ココロの詩最優秀作品「なりたい」を歌う歌手の逢川まさきさん、歌手の瀬戸山智之助さんが担当する。この中の2曲は3アーティストが総勢で歌う予定という。是非、歌で「ココロの詩」の世界を味わってほしいと思う。

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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