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廃墟の学校に強制隔離!フィリピンのコロナ対策がホラーだった話

新型コロナウイルス感染拡大防止については世界各国でさまざまな対策が取られていますが、現役精神科医のゆうきゆうさんによると、フィリピンで課せられているルールはなかなかに「ハード」なものなのだそうです。ゆうきさんは今回、自身の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』で、オンライン英会話のフィリピン人講師から聞いたというその対策を紹介しています。

本場のフィリピン人に聞かされた怖い話

こんにちは。ゆうきゆうです。

さて自分自身、現在も変わらず日課のオンライン英会話を続けています。もうほぼ毎日です。自分でも習慣化がすごいと思います。もう1年半以上やっており、レッスン回数はほぼ600回を超えています。

そしてそれに際して先生は世界各国の方がいるのですが、ただもっとも先生の人数が多く、通信状態が一番良く、また先生が親切である率が一番高いのが、フィリピン。よって大半、フィリピンの先生を選んだりしております。

その結果、たぶんどんな日本人よりもフィリピン事情に詳しい自分が育ちました。これはこれで、英会話の授業の結果としていいのかどうなのか分かりません。

それはそれとして、つい最近受けた授業は結構衝撃的でした。

真夜中の「廃校」に現れる英会話の先生

まず基本的に、このコロナウイルスが流行するまで、先生がレッスンしている場所は、大半が「オフィス」です。フィリピンの中でも「セブ島」というところに英会話の本部があり、先生たちの多くがそのオフィスに出勤し、そこから授業を行っている、という状態でした。

しかしご存じの通り、現在、新型コロナウイルスが大流行しているため、オフィスから授業を行う先生は壊滅し、みなさん「自分の家」と思われる場所から授業をしていました。

そんな中、一人の先生が授業をしていた場所は、「教室」でした。

普通の学校の教室です。

そしてボクが授業を受けたのは、夜中の1時です。ここでフィリピンと日本の時差は、1時間だけです。すなわち現在、現地では夜中の0時。

なぜ、この先生は、そんな夜中に、こんな学校の教室にいるのでしょうか。

まさにホラーです。

ちなみに世界一どうでもいいのですが、自分自身、早起きをして、起きた直後にこの英会話を行う、という習慣をしています。そして現在、だいたい1時に起きているわけです。

なんか、早起きというより、中途覚醒の一種ではないか、と時々思います。一歩間違うと不眠症ではないかと。とはいえ、まぁ、個人的には早起きということになっています。

そして起きたあと、英会話を行い、そしてそのあとに、こうしてコラムを書いたり、マンガの原稿を作ったり、ゆうメンタルクリニック関連の仕事をしたりしています。

一応、普通に活動しておりますので、そのあたりは大丈夫です。

なぜ夜中の0時に教室に…!?

さて話は戻ります。なぜこの先生は、夜中の0時に、こんな教室にいるのか。

自分自身、先生に言われるまでその違和感に気づきませんでした。まぁ、そういうダイナミックな家もあるかな、と。

フィリピンのハードすぎるコロナ対策!

しかし先生が語った事情は、結構ハードでした。

一言で言うと、先生はつい先日まで、「セブ島」に住んでいました。しかし今回、実家のある「ミンダナオ島」まで戻ってきたそうです。理由は当然、コロナウイルスによる生活変化。

途中経路は聞き忘れたのですが(たぶん船?)、最終的な移動手段はバスで、そこには6人だけの乗客がいたそうです。

するとミンダナオ島についた直後「新型コロナウイルスに感染していないと判明するまで隔離される」ことになったそうです。ここまでは、確かによく聞きます。ここ日本も、海外から来た場合、2週間前後の自宅待機を命じられます。

しかしミンダナオ島ではそれがさらに厳密で、「使われていない学校」で、「15日間の滞在」をしなくてはならないそうです。

もちろん、外出などは一切許されません。

いや普通、ホテルとか想像するじゃないですか。しかし本気で、そのまんまな学校だそうです。

さらに恐ろしいことに、使われていないだけあって「水が出ない」のだそうです。もちろん食事も出ません。

ホテルみたいなものとぜんぜん違い、本当にただの学校だそうです。じゃあ水や食事はどうするのか?

それは、家族に連絡して、買って届けてもらうのだそうです。

しかも検疫の意味合いから、会うことも一切許されず、校舎の入り口に置かれ、それをゲットするだけだとか。大変すぎます。そして学校だけに、お風呂もなく、ベッドもなく、教室の床に寝るだけだそうです。くわえてシーツや着替えは家族に持ってきてもらうとか。

なんて大変な。

そして気づいたと思うのですが、トイレは学校のトイレを使用するわけですが、「水が流れない」わけで。

「そうなると、家族が買って来た水を使って流すの…?」

そう僕が聞くと、先生は答えました。

「さっき、外にタンクを置いて、雨水をためてきた」

サバイバルかと。

もうここ、無人島かと。

すさまじい状況にビックリです。

くわえて使われてない学校もあって、ネズミが天井裏を常に走っているそうです。そもそもフィリピンは暑い国がゆえに、ネズミの数は非常に多いとか。

その流れで話が出たのですが、いわゆる「G」も結構多く、なおかつ大きいそうです。もう書くだけで怖い。その学校でGが出たという話はしていませんでしたが、何にせよ現場的に恐ろしい状況だろうということは分かりました。

くわえて教室には電気がないそうで。

これも自分のライトを使って照らしているそうです。

これ、普通にホラーの舞台ではないかと。

唯一の救いはネット環境が使える、ということで、それで家族と連絡を取ったり、またこうして、オンライン英会話という「仕事」をしているそうです。

何と言うか、自分の単語力の低さもあいまって

「それはハードだ」
「なんてハードなんだ」

という言葉を連発していました。もうたいてい「ハード」で乗り切る。

そういえば以前のフィリピンの先生に、「フィリピンは感染対策がすさまじく、外出する日程も厳密に決められ、なおかつ許可証が一家族一枚しか渡されず、同時に一人しか出られない」など聞いておりました。

そのため厳しいとは理解していましたが、まさかここまでの状況とは。

しかし現在、フィリピンの患者数は14万人(100万人にたいして1,300人ほど)。日本が現在5万人(100万人にたいして400人ほど)と考えると、これだけの対策を取りながらも大変な状況だ、と思いました。

何にせよ、あまりのエピソードに、レッスンの25分間、教材を完全無視して、それだけの話しかしませんでした。

色々とハードすぎる状況を感じつつ、早く現状が落ちつくことをハードに願いながらレッスンを終えました。

自分自身のハード以外のボキャブラリーをいい加減増やしたいと思いつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

image by: Riasoma / Shutterstock.com

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【著者】 大和まや・ゆうきゆう 【発行周期】 週に1度、宝石が届きます。

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