一方、中国国内は、何度も書いているように、コロナウイルス、三渓ダム付近の豪雨氾濫、腺ペスト・豚インフルエンザなどの新型病原菌の増加、イナゴ被害、東北三省における旱魃というように食糧事情がよくない状況です。つまり、このような時期に無理やりアメリカと戦争などを行えば、国内で反乱が起きる可能性があるということになるでしょう。
つまり、南シナ海においては「アメリカを怒らせて戦争にならない程度の進出」ということになっているのが現状のようです。
一方、香港に対する圧力は止まらないようです。香港は「一国二制度」というようになっていましたが、しかし、国家安全治安維持法を作り、そのことによって、言論の自由を完全に奪い去りました。
このことによってフランス・イギリス・アメリカは香港における犯人引き渡し条約を破棄しています。
このことは中国から考えて「中華人民共和国の政策に反対する国をあぶり出す」という意味合いがあります。もっと言えば、アメリカやイギリスに味方するのはどこで、中国に味方をするのはどこかという踏み絵を踏ませているような感じです。
当然に、香港の中における金融支配や、香港そのものの資産などの没収ということが挙げられます。
しかし、「自由な香港」がなくなるということは、当然に、その経済価値も落ちるわけですので、香港そのものの経済の奪取は一時的なものでしかないということになります。
つまり、「香港を行うことによって、ウイグルやチベットに対する強硬策を行ったときに表面で敵対する国はどこか」ということであり、また、その国々はどのような手段を取ってくるかという実験的な意味合いもあるということになります。
このように考えると、南シナ海は、ある意味で中国は焦りすぎて逆にダメになった感じがします。
歴史的に言えば、中国地方を席巻する織田軍が、仕方なく、上月城の尼子氏を見殺しにしたような感じでしょうか。まさにそのような状況が、今の南シナ海であるというような気がします。(メルマガより一部抜粋)
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