江戸時代からの常識!?「お客様のLINE」を知らないお店が潰れるワケ

 

メールアドレス1万件、LINE会員数7,000件で大成功

その一方で、顧客データを集めるのに一生懸命なお店のことを知りました。飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎氏のコンサルティング先である、黒毛和牛焼肉店「うしくろ」です。このお店は、現在お客様のメールアドレスを1万件持ち、LINE会員数は7,000に達するとのこと。

どうしてこれだけのものが集められたのでしょう。自然に集まったわけではありません。このお店では、お客様のデータを集めることがスタッフの仕事になっているからです。スタッフの全員が、お客様からメールアドレス、LINEアカウント、SNSのアカウント、それに携帯電話番号をいただくことが目標となっています。そして、毎日その結果を全店で共有しているそうです。アドレスやアカウントの情報取得が下手なスタッフには、マネージャーが指導をしているとのこと。

では、何のためにお客様の情報を集めているのでしょう。このお店では、集めたアドレスやアカウントに対して、メールマガジンやLINE配信でお店や商品の情報を流します。それだけのことで、お店の売上が上がるからです。ですから、この新型コロナで苦しんでいるお店が多い中でもこの顧客データが活躍したことでしょう。

これがお客様のアドレスやアカウントを集める大きな目的です。顧客データ活用の最初の入り口と言っていいでしょう。さらに、お客様の年齢や購買履歴がわかれば、もっと活かせます。お客様の特性に合わせた情報を提供することが出来るからです。そうすれば、情報を受け取ったお客様が、行動を起こしやすくなります。

また、ネットの世界ですから、口コミで宣伝をしてくれるお客様も現れることでしょう。顧客データはお店にとって大きな武器となるのです。ECモールだけに出店して商売をしているお店では、この武器が使えません。しかも、ECモールでは、配送時にお店独自のプロモーション案内を入れることも禁止されているそうですから、大変です。一刻も早く、別の方法で顧客データを集めることが必要でしょう。

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