MAG2 NEWS MENU

「なぜあの人はあんなに仕事を覚えるのが早いのか」その答えが出た

同時に同じように仕事を教えても、仕事を覚えるのが早い人とそうでない人がいます。「物覚えが悪いから」という一言で片づけてしまいがちですが、実は違うといいます。では、その違いはいったいどこにあるのでしょうか? 無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』著者の佐藤しょーおんさんは、「抽象的に業務を見られる人」が仕事ができる人であると語り、その意味とできる人を見分けられる質問を紹介しています。

パターンを認識する

ビジネスに於いて、仕事を覚えるのが早い人って、モノゴトを手順レベルではなく抽象的なパターンとして認識しているんです。AをやったらB、その後はCをやって、みたいな手順を暗記することはせずに、それって最終的なCとAの違いは何なの?どこがどう変化してAがCになっているの?というところに着目するわけです。

こういう見方をすると、業務のパターンが見えて来るんです。作業手順というのは極めて具体的で、リジット(厳格で変化させられないという意味です)なモノですから、これを全部暗記しようとすると、膨大なエネルギーが必要になるんです。そんなことをするのは大変なので、手を抜きたいわけですよ。

そんな手抜きのやり方が、業務を抽象的に考えるということです。それはつまり、

 ▼ その手順のエッセンスは何か? を理解することであり
 ▼ 概念として何が行われたのか? を理解することであり
 ▼ 一言で「要するに○○をする仕事なのね」

でまとめるとしたら、何と表現できるのかを考えることなんです。

このやり方の優れているところは、応用範囲が広くなるところなんです。作業が順調に、エラー無く、いつものやり方で進んでいる時にはこんな思考は必要ないんです。決められた手順に従っていたら仕事が進むわけですから。ところが何か問題が発生したという時に、その問題点を取り除いたり、修正したりする時に必要になるんです。

その際には、その業務、手順のエッセンス、概念、要するにこういう仕事、という次元で仕事を理解していれば、やるべきことの方向性を間違えることはなくなるんです。だってパターンとしてはこういうことをしたかったんだよねとか、こういうレベルの成果物が必要なんでしょ?とか、この手順のキモってこの部分なんだよねを理解していることで、

 ● 細かいことは分からないけど、あっちの方向を目指すべきなんでしょ

が見えて来るわけです。そしてそれが正しいのであれば、そこから先の細かい手順は、いくらでも変化、調整可能なんですよ、問題が起こっている時には。

そして問題というのは、いつでも何らかのユニークな独自の側面が存在するモノで、それを全部列記したり、網羅する準備なんて決してできないんです(やっても良いですけど、ものスゴく生産性は落ちると思いますよ)。

つまり問題はいつもの、単一のやり方では解決しないのです。

問題はパターン化して捉えることで、何をすべきなのかが見えて来るのです。仕事ができる人は、いつでもその業務に内蔵されているパターンが何かを見つけようとしているんです。それをいち早く見つけられる人が、優秀な人なんです。

そのことを理解しているかどうかを確認する質問が、

 ● この業務って要するに何をしているわけ?

なんです。これに一行で、適確に答えられなければ、あなたはまだ自分の業務をパターン認識していないということです。そしてそのスコープ(範囲)はいくらでも拡大、縮小が可能で、最も大きなスコープでいえば、全ての民間企業は、

 ● これは利益を出すためにやっているのです とか
 ● 顧客を喜ばせるためにやっているのです

という答えに落ち着くはずです。

でもさすがにこの範囲で見続けていると、具体的に今日は何をしたら良いのか分からなくなりますよね。だから都度、パターン化する範囲を調節して、いくつかのレンジに於ける最適解を持っておくんです。

つまり、先ほどの問いに対する答えは、範囲の大きさによって可変するということです。ここがビジネスの面白いところで、答えはひとつじゃない理由になるんです。

この思考は若手から中堅に差し掛かる頃に理解すべき内容なので、該当する人は考えてみてください。

image by: Shutterstock.com

佐藤しょ~おんこの著者の記事一覧

高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 【スキル×運】で年収1000万を目指せ! 』

【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け