今回の組織の場合、「あるべき姿」は「組織が活性化した姿」ということになるでしょう。これだけでは伝わりにくいです。ここは、もう少し具体的に示さなくてはいけません。たとえば、
・組織全体が一体となって活動する組織
・社会から高い評価を受ける組織
・市場に対し、常に革新的な提案の出来る組織
といったように。これでもまだ抽象的ですので、もっと具体的な姿を示す必要があります。その上で、組織のメンバーに協力して活動してもらうように訴えるのです。そのための「シナリオ」をトップは考え、メンバーに理解してもらわなくてはなりません。
もちろん、その「シナリオ」は、各部門各地域から出された「現状の課題と解決計画」の中にもアイデアが含まれています。そのアイデアを活用することで、メンバーに理解される「シナリオ」が出来上がっていくのではないでしょうか。
いかがでしょう。この「コミュニケーション」がうまく取れれば、きっとこの組織の変革は成功すると思います。頑張って欲しいものです。これと同じように、あなたのお店でも3つの要素を実行すれば、良い組織運営が出来るでしょう。
■今日のツボ■
・組織は人の関係性という、見えないものである
・組織に必要なのは「協働意思」「共通目的」「コミュニケーション」
・組織の「あるべき姿」にたどりつくには、「シナリオ」が要る
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