コロナ禍で脚光「マンション管理士」という資格の“不思議”な性質

 

では、マンション管理士としての活動状況はというと、「本業として活動している」は5.4%で、「副業として活動している」は7.7%。不動産業や保険代理店、行政書士事務所と兼業で行っているケースが多いようです。

そして、資格をとったけれど「活動を行ったことがない」が、実に75.8%に達しています。その中には、管理組合の役員としての知識取得のために資格をとった、社内の人事評価のためにとったという人も含まれているのです。

本業として活動している人の1年間の売上高は、「100万円以上、400万円未満」が最多で30.4%。「100万円未満」と「収入を得たことはない」を合わせると47.9%に上ります。

個人事務所として活動している人で年間の売上高が700万円以上は5.6%です。

ただ、これは、全国が対象のアンケート結果です。大都市圏では、かなり手広く活動しているマンション管理士の方も多いので、地域差はかなりあると思います。

私としては、管理組合の役員の方が知識取得のために受験しようと思ってくれるのはうれしい…と思いつつ、管理組合の中で「マンション管理士」を御旗に自己主張をするような人は出ませんように…と思ってしまいました。

「マンション管理士」って、どの立場で、どう生かすかで、見え方が違うとても不思議な資格だと思います。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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