しかし、今回の事件は日本経済の恥部を露呈したという意味で、本当に暗澹たる思いがします。
- 経営統合しても理想の運用や組織に移行できない。間接コストの圧縮でのスケールメリットも出ない
- 開発費はどんどん中抜きされて結局はベンダーがヘトヘトになっているに違いない
- 経営幹部はコンピューティングに関するマネジメント力はゼロ
- システム監査などの制度は機能せず
- そもそもカネを借りてくれた(出資の場合もありますが)ので、商品サービスを買ってやるという腐敗した互恵取引のワイロ構造が大元。クライアントとしてベストなベンダーを選択できないのは、株主への裏切り
- これでフィンテックとか笑止千万
もうこの辺りで止めますが、とにかく「障害の再発防止」に努めるのではなく、本当の「システム統合」をちゃんとやらないと、最後には銀行全体が吹っ飛ぶのではないかと心配になります。(メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』より一部抜粋)
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