(3)ワクチンパスポートって何?
日本では最近ニュースになっていると思いますが、ワクチン接種を証明するアプリ、いわゆる「ワクチンパスポート」の導入が進んでいます。ワクチン接種すると通常は紙の証明書が発行されますが、無くしちゃうかもしれないので便利なアプリで管理しようというわけです。
ニューヨーク州も独自の「ワクチンパスポート」アプリを作ると発表していますし、ウォルマートやCVSなど各種小売店も導入予定です。「ワクチンパスポート」があることで、国内外への旅行(特に旅客機移動)、大規模スポーツ会場やカンファレンスや学校など大勢の人が集まる場所に入る際に簡単に示すことができます。
ワクチン接種または直近のPCR検査の陰性証明が求められる可能性があるため(すでに実施中のところも多々あり)、あったほうがいいだろうという判断のもと進められているわけですが、いろいろ反発もでています。
理由は、~全員がスマホを持ってない、~全員がワクチンを受けるわけじゃない…などなど。スマホを持っていない人は紙を見せることになるだけですが、「全員がワクチンを受けるわけではない」については特に議論されてまます。
とはいっても、もともとアメリカでは大学に入る際に特定のワクチン接種済みの証明が必要です。日本人の場合はほとんどの指定ワクチンを日本で受けているので、追加接種を求められることはないかと思いますが、国によってはアメリカではじめて受けるという人もいると思います。
また、特定の国や地域に旅行にいく際に必ず受ける必要のあるワクチンも。わかりやすいのがアマゾンの熱帯雨林でしょうか。感染病が多いのでワクチンの追加接種が求められたりします。
こんな感じで、もともとワクチンは様々な場面で接種済み証明が必要だったので、いまさらワクチンパスポートに反対するのはおかしいという意見がみられます。たしかにそうですが、全員がアマゾンに行かないですし、全員が大学にもいかないので云々の議論になっているわけです。
ワクチンに関してはもうしばらく議論が続きそうですが、アプリ自体は経済促進となるので良い取り組みではないでしょうか。
image by: Shutterstock.com