まあ、ここで、愚痴ばかり言っていても仕方ないので、私が担当大臣あるいは首長だったらどうしたか問題点と合わせて提言いたしましょう。
問題点
- まずは高齢者にスマホと電話を使わせるのが間違い。わざわざ接種の案内はお金をかけて郵送しているにも関わらず、なぜそこで完結しない?
- うちの母のように「接種できれば時間はいつでも良い」人が大多数のはずなのに、わざわざ日時予約までさせて混乱させるのが間違い
- 高齢者は、ご近所の会場で打つとわかっているのに、わざわざ場所までを選ばせて、予約フローを複雑にするのが間違い
解決策
高齢な人から打つというたったひとつのルールで接種者を選んでいるのだから、高齢者は
- 時間に余裕があること
- 近所の会場に行くことを前提として、あらかじめ、日時と場所の候補を割り振って合理的に決め打ち
具体的には、会場ごとに接種者の住所で分類し、誕生日が昔の順から並べ替えることで、会場別接種者一覧表を作ります。そこに日時を入れるだけなので、表計算ソフトとバイトでできるレベルでしょう。
そして郵送した接種案内通知に、
あなたの候補日時と場所は、
第一回 〇月〇日〇時 〇〇会場
第二回 〇月〇日〇時 同会場 です。
との告知書兼確認FAX返送書を同封し、「その予定でOK」との返信を、自宅あるいはコンビニからFAXしてもらう。その日にどうしてもダメな場合は、1カ月遅れの予備日の中から選択して返送してもらう。
そうすれば、早く接種してもらいたい人は、大概はあらかじめ決められた日でいいと返送するでしょうし、返送で出席確認も取れます。
打ちたくない人は、おそらくFAXをしないでしょう。
問題は寝たきりの人、郵便も読めない人ですが、少なくともスマホと電話で予約しろというよりは多くの人をカバーできるでしょう。
それで、空きが出た場合に限り 、たとえば前々日の9時~ネットで募集をするという風にすれば、システム負荷は激減するはずです(私見ですが、こうした空き分は、病院、救急、消防関係者などのエッセンシャルワーカーに回した方が良いのでは?)。
それから、iUの教員でご一緒している平山敏弘さんにお聴きしたら、26日12時開始だった稲城市は、システムダウンも起きずにサクサク動いたとのこと。
墨田区で起きた悲喜劇は、おそらく5月1日というキリの良い日、しかも休日の朝8時半というタイミングで、日本中のこのシステムに乗っかっている自治体の予約受付が重なったからではないかと想像しています。