ドアダッシュの市場参入にネガティブな要素はあるか?
一方で、日本ではすでにウーバーイーツが参入しています。ウーバーは年内に全国に展開すると発表していますし、日本企業の出前館も、6月から全国に展開すると発表しています。さらに、メニューや楽天デリバリーもあるため、ドアダッシュは、料理宅配業会の中では、後発組としての参入になります。
伸びている市場にサービスを展開するのは鉄則ですが、その分、美味しい市場で売りたいという企業は多くなり、競争が激しくなって顧客の奪い合いになります。
宅配ビジネスにおいて、参入企業が増えると、配達員の数の確保が難しくなり、配達の質を維持する努力も必要になります。特に地方都市では、人の数と質の確保に、苦戦すると考えられます。
また、ユーザーとしては多くの選択肢の中から選びたい、と感じるでしょうから、どのお店の、どんな食事を頼むことができるか、という品揃えも重要な要素になります。
できる限り多くの店にも出店して欲しいし、自社だけに登録をしてくれている名店があると、ユーザーから選ばれる理由になります。
このように、市場への参入に関しては、チャンスと同時に、潜在的で不確実な要素があることも、考慮に入れなければなりません。
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