MAG2 NEWS MENU

名刺は世間話のネタが満載。初対面の人とでも楽しく会話する方法は?

人見知りであってもなくても、初対面の人と世間話で盛り上がるのは容易なことではありません。ましてや画面越しでの会話となると、その難易度はさらに上がってしまうものですよね。今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』でiU情報経営イノベーション専門職大学教授の久米信行さんが紹介しているのは、初対面の相手との会話を弾ませる簡単な方法。「よく観てよく聞く」がコツのようです。

久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

オトナの放課後相談室「世間話が苦手です」

さて今週は、なるほどそうかと思ったご質問です。下町の路地裏で世間話に囲まれて育った私には、想定外の悩み、どうもありがとうございました。

Question

誰とでも気軽な世間話ができる人に憧れます。

会社の年下上司(36歳)がまさにそういうタイプで、すごくさりげない形で「昨日、何食いました?」「今週の日曜日、何するんですか?」などと、当たり障りはないけど、それなりに盛り上がってしまう会話のきっかけ作りが上手なのです。

一方で、私の場合、会社のオンライン会議が始まる前などに、うっかり早く接続してしまい、あまりしゃべったことがない同僚とと二人きりみたいな時には、気まずい沈黙を作りがちです。

どうやったら、世間話力は磨けるのでしょうか?

ちなみに私の場合、何か話そうと思ってもついつい話がマニアックになってしまうのが怖いです、誰も自分のことなんて興味ないだろうなと思ってるタイプなので、話題選びがそもそも苦手です。(東京都・39歳、男性)

久米さんからの回答

話すよりも、よく観て褒めて質問。よく聴いてまた質問。

気軽な世間話のコツは、質問力です。世間話と言っても、何かをわざわざ話す必要はありません。上手に相手の心のツボ(経絡秘孔?)を突ければ、それからは自動的に話が盛り上がります。あとは相槌と重ねての質問を繰り返すだけ。

どうやら、ご紹介された年下の上司さんも質問が上手だとお見受けしました。

しかし、問題は、何を質問するかです。

ちょっと迷いますよね。

ネットで事前検索してお相手のSNS投稿など見ていればなんてことはないのですが、今回は、その裏技抜きに世間話を広げる方法をお話しましょう。

私が実践しているのは、初対面の相手をよく観ること。

そこに、その人が好きなものごとのヒントが隠されているからです。

まずは、どんな服を、靴を、鞄を、時計を身に着けているか。おしゃれで人と違うものを身に着けている人ならチャンスです。

「ステキな鞄ですね」
「見たことのない時計ですね」

これだけです。

私も変な鞄や時計が好きなので、それに気づいてもらっただけで大感激。

ニコニコしながら「これは◎◎の××で」と、頼まれてもいないのに解説を始めたくなるのです。

あとは相槌をうちながら「この色が珍しくてステキですね」とか「針の形がおしゃれですね」などとディティールに入っていけば、さらに話は盛り上がるでしょう。

最後に、ブランド名や商品名などを教えてもらって、次回までに調べておけば、今度会った時も盛り上がること間違いなし。

それに、自分の知識や興味の対象も増えるので一挙両得です。こうしたこだわりグッズに詳しくなれば、褒めた後、話に乗れて盛り上がれるので、楽しくなりますよ。

久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

あとは、名刺交換の時には、いただいた名刺もよく観ます。

例えば、苗字や名前が珍しいケースがよくある のですが、そんな時はチャンスです。

「珍しい苗字ですね。どちらのご出身ですか?」
「ステキなお名前ですね。facebookでもかぶらないでしょう?」

姓名を褒められて嫌な気もちになる人はいないはず。

例えば、ふるさとが聴きだせれば、話を弾ませることができます。

「◎◎ご出身ですか?◆◆で有名ですよね?私も行ってみたいです」

また、SNSをやっていることがわかれば、話題を広げるのも簡単でしょう。

「facebookをやっているのですか。拝見していいですか?」

また、会社名もよく観れば、質問の宝庫です。

有名な会社で、よく知っているならば、

「〇〇社におつとめなのですね。□□を愛用しております。△△をいつか欲しいです」

会社も業種もわからないのであれば、素直に聴きましょう。

「どんなお仕事をされているのですか?」

いずれにせよ、好奇心いっぱいで瞳を輝かせて聴くのがポイントです。

身に着けているものと、名刺を良く観ることは、最初は恥ずかしいかもしれません。しかし、慣れてくれば、その人を表すことがわかるようになり、面白いと感じるはずです。世間話をどうやってするか悩むのではなく、今日会う人はどんな人だろうと期待をふくらませるようになるでしょう。

さらに、先方も、自分に興味を持ってくれるように、身に着けるものや、名刺に凝るのも一法です。いわば、ツッコミを入れてもらうわけです。

名刺は名刺で、会社の名刺の他に、趣味などを書いたプライベート名刺を創っておけば、話が弾みそうです。

最後に、私が実践しているzoomでの話の弾ませ方をお伝えしましょう。

それは、zoomの背景をよく観ることです。

バーチャル背景に凝っている人もいれば、インテリアに凝っている人もいます。

「そちらの背景はどちらの風景ですか?」
「その素敵な背景は、リアルですか?バーチャルですか?」

などと尋ねれば、そこから話が弾むことが少なくありません。

もちろん自分も凝った背景にしておけば、さらに話が弾むでしょう。

ぜひとも、相手の話のツボを探るべく、よく観てから、思い切って質問をしてみてください。

そして、自分のことを話すよりも、相手の話をふくらませる作法を練習してみてください。

久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

image by: Shutterstock.com

久米信行この著者の記事一覧

1963年東京墨田区出身。87年慶応大経済卒。イマジニア新卒一期で飛込営業と株式投資ゲーム開発。88年日興證券でAI相続診断システム開発研修統括。91年家業の国産Tシャツメーカー久米繊維工業入社。94年三代目社長就任(現相談役)。97年日経インターネットアワード、05年経産省IT経営百選、09年東商勇気ある経営大賞等受賞。10年APEC中小企業サミット日本代表。20年開学の新大学iUでは起業家教育・地域創生担当教授。明治大、多摩大の授業や企業団体研修に即した25万部超の「すぐやる技術」シリーズ等著書15冊。内外情勢調査会等で毎年数千人に講師。東京商工会議所墨田支部副会長、墨田区観光協会理事、墨田区文化振興財団 評議員として地元振興。新日本フィルハーモニー交響楽団・NBS日本舞台芸術振興会・日本吟剣詩舞振興会 各評議員として文化芸術振興。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」 』

【著者】 久米信行 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第1火曜日・第2火曜日・第3火曜日・第4火曜日

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け