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周りの声を「聞きすぎる」人は、いつまで経っても成長などしない

いくつもの企業のコンサルティングを担当し、改善のアドバイスをおこなってきた人気コンサルタントの中久保浩平さん。そんな中久保さんは「周りの声に惑わされやすい人は成長しない」と断言。その理由はなぜか、自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で明かしています。

ブレない人が生き残る あなたは大丈夫?

「周りのみんなが反対するから、自分も」「業界ではこれが常識だから、この方が無難だ」とか、「ライバル店もやってるから、うちでもやってみるか」などと自分の意思を持たずに判断や決断をしたり、周りの意見や声が気になって仕方がないという人のほとんどが「ブレる」人です。

こういう人のビジネススキルや成長は難しいものがあります。こういう経営者の会社は伸びませんし、そこで働く人も育ちません。

そんな判断基準しかないということは、言い換えれば、自分で決断することから逃げている状態。責任感が希薄しているか、あるいは全く無いので、いつまで経っても楽な方へ逃げたがります。

コンサルタントの現場でも過去にそういったことがありました。

ある専門飲食店の業績が悪化していたのでメニューを拝見すると、○○が専門なのに、もう何屋さんか分からないくらいのメニューになっていたので、「メニューにある、これと、これとこれ、を止めてください」と提言すると、「えっ、そんなに?それじゃ90%は要らないってことじゃないですか」「そうですよ、だって、これじゃ何屋さんか分からないじゃないですか」「…分かりました。料理長と話し合います」。

結局、返ってきた返事は、厨房スタッフみんなに反対されて現状のメニューを減らすことはしないということでした。その数ヵ月後、このお店は静かに閉店しました。

ここで問題なのは、メニューを減らすことがいいのか悪いのかということではなく、この店長の決断の仕方に問題があった、ということです。

「みんながこういってるから、そうしよう」という場合に、その中に自分の意思があって、同調する場合なら問題はありません。ですが、そうでない場合は、他人の意見に合わせればいいだけなので、考えることをしなくて済むし、決断するという責任も背負わなくて済むし、ぶっちゃけ楽なのです。楽な分、どんどん思考力や発想力、決断力というものが鈍っていきます。ビジネス・商売の現場で最も大切な3つの力を養うことすら出来ないのですから、成長、成功なんてできるはずもありません。

これまでに自ら事業を興して失敗してきた人も成功してきた人もたくさん見てきましたが、大成している経営者を見てみると、みなさん、とにかくブレずに進んでいます。起業当初は資金が無いのでトコトン考え工夫しながらブレずに行動する、それを繰り返す…。周りに起業することを反対されたけど、どうしてもやり抜きたい一心でぶれることなくここまでやってきた、とか。決して裕福で潤沢な資金が無い、精神的支えとなるべく応援してくれる人すらいないという環境の中で、ブレずに進んで思考・発想・決断という力を研ぎ澄ませてきているのです。

「周りが反対するなら、その倍を見返すくらいになるにはどうすればいいだろう?」

「お金が無いなら無いなりに工夫はできるはずだ、実際どんな工夫をしようか?」

そんなことを徹底してきているのです。

周りがどうこうなんて入り込む余地もないくらいに徹底して発想を膨らませ思考・決断し行動に移す。そんな中で取り組んできているからこそ、まわりが反対しようが、まわりがこうしているから、とかに一切関係の無いところで、軸がドンドン固まり、やがて太い幹となり成果が現れるのです。

一方、問題なのは、先ほどの飲食店の店長のように「まわりの声」に敏感になりすぎていることです。みんながそういうならやってみる、とか。みんなが反対するからやらない、とか。自分自身の意思が無い、もしくは信念が無いので軸が固まっていかないのです。いってみれば、隣の芝生が青く見えれば、隣の芝生に寄っていく、タイプです。

たとえば、どこのライバルもブログをやっているからブログをやる、ニュースレターがいいと聞けば続きもしないニュースレターをする、SNSくらいやっておかないと!と周りにいわれ慌ててインスタ、facebookやツイッターを始めてみる。なんてのも同じことです。まわりの意見や動きが気になり、合わせるのです。

そのようなタイプの人は、商売・ビジネスでは大成できません。まわりの意見や行動に合わせるだけですから、思考力も発想力も養われないし、大事な決断も自身で出来ないのですから、当然のことです。

「家族、友人、親戚、知人、誰1人応援してくれる人はいないけどみんなが認めてくれるまでやり遂げます」というような人でないと商売・ビジネスの世界で生き残っていくことなど出来ません。

たとえば、社内の企画会議で自分の企画が多数決で却下になったとします。ですが、この企画をさらにブラッシュアップして、違う形で提案してみる。「採用されるようにするにはどの部分をどうブラッシュアップする必要があるのか?」などと考え実際に何度もプレゼンする人が生き残れるのです。

まわりが反対するから自分も反対する。まわりが賛成するから自分も賛成する。まわりがやらないから自分もやらない。まわりがやるから自分もやる。自分はそういうタイプだと思っていれば要注意です。

まわりに決して流されず自分軸を持って仕事をしていくにはどんな工夫や取り組みができるでしょうか?また、何を学ぶことが必要でしょうか?

■今日のまとめ

「周りに流されるようでは成功どころか失敗すらできない」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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